2019年 ベスト選曲+アルバム集

2019年ベスト選曲集

なんとか上半期中に滑り込めた。

今年も発売年度に捕らわれず、私的(ホリコン化)ベスト曲ランキングまとめと、AL部門の発表です。

正直2019年は個人的に近年で大豊作の出会いの年でした。

10位以降の曲も含めて、ほんとはそれぞれ個別記事でズサーっと書きたい曲しかないし、形として順位をつけているが、どれが入れ替わっても可笑しくないくらい接戦過ぎた。

ちなみに、本当はもっとダブってランクインさせたい曲もありますが、楽曲とAL部門で1アーティスト1ランクインで選びました。

楽曲部門

1位 DAOKO Feat. 神山羊「24h」(18)

DAOKO Feat 神山羊「24h」レビュー 打上花咲く リズムデザート

12月発売なので19年の曲と言っても良いでしょう。1年を通してよく聴きました。JPOPらしい、王道POPS。鮮やかだけど無闇に明るい訳でもなく切なPOPS最高。いつか陽が当たれば。

2位 DA PUMP「小さな会釈」(19)

DA PUMP「小さな会釈」レビュー シェイクスピアの戯曲すら 一瞬でPlayback

素晴らしい世界観。ISSAのVoの偉大さに20年以上経って気づいたという。様々な背景があったとは言えライブパフォーマンスを見たら、初期メンのISSAとKEN(今は脱退)が最後まで残っていたのも必然だったと思えた。

ハロプロファンもニヤリな「君さえ居れば何も要らない」「あなたなしでは生きていけない」にも触れてます。

3位 アンジュルム「赤いイヤフォン」(19)

アンジュルム「赤いイヤホン」レビュー 私の夢見たプラチナ期。赤い糸、開放宣言

もし、これが1年ズレていたらメンバーの大幅な変化によるものだけでなく、コロナの影響でこのパフォーマンスも見れなかったかもしれない。

そういう意味でも、わずか1年前とは思えない程の時代の過渡期前夜のグループの完成形という印象も、より尊さも感じる。もちろん後輩達も、自信を持って自分達の完成形を目指せる事に期待したい。待望のCD化「君だけじゃないさ~」もよく聴いた。

4位 Suchmos 「MINT」(16)

Suchmos「MINT」レビュー 呼応する魂の波と 友の残影BLUES

彼らの音楽は、ノリ痺れる。世間へのメッセージを『THE ANYMAL』に感じた。急がなくてもいいから、来年でも新作AL聴きたい。とりあえず1000円のライブCDは買う予定。

5位 RIRI「RUSH」(18)

2016年にカーラジオで出会った謎の歌姫とやっと再会できた。CD聴いて18年には店頭で手に取っていたのに、実際聴いたのは19年と後回ししてしまったのを激しく後悔した。

他にも沢山の曲をリピートしていたけど、代表してこの曲をランクイン。avexに移籍?今は耐える時期かもしれないが、今後の活躍に期待してます。

6位 DEAN FUJIOKA「Hope」(18)

サイコーとしか言えない。ジャンルとしてはオルタナ系クラブサウンドと言うのか?スローなKREVA(語彙リョク)?名前だけで避けてた自分に反省。ともかく色眼鏡ぶっ壊してクラブ系サウンド好きな男性リスナーこそ、彼の曲を聴くべき。

この曲のステージング観たくて、LIVE映像付きのSg買ったが、金掛けてるし崩そうとしている姿勢は感じたが、LIVE感が薄く芝居を見ている様で楽曲のレベルにまだパフォーマンスが追い付いていない印象を受けた。現状では映像に関してはファン以外は見なくても…という感じ。ただ、CD収録の楽曲達は相変わらずハイセンスで裏切らなかったので、楽曲ファンとして今後も応援したい。

7位 オノ・アヤコ「うずみ火(03)

小旅行する直前にこの曲と出会い、その旅のテーマソングになった。熊谷幸子…反則やろ。自分にとっての山口百恵「いい日旅立ち」だ。

書きたい事が多くて書ききれないからいつかレビューで会えたらいいな。長く大事にしたい曲。

8位 Base Ball Bear「「それって、for 誰?」 part. 2」(15)

初期の「抱きしめたい」や『17歳』、ベスト盤位までリアルタイムで自分で買いつつも、どこか惰性で聞いていた。

だからこそ2019年『C2』を聴いて、ここまで内側に響く曲に複数出会えたのが衝撃だったし、ストライクな音と出会うまでは長年かかったけれど、その分喜びも大きかった。他にもハマったが、代表してこの曲を選んだ。

9位 姫神「明けの方から」(95)

個人的に2019年の印象的な1曲。好きとか嫌いで測れない、支えになった曲。2019年は姫神の作品に沢山触れた(まだまだ未聴の物も多いが)。彼?らの作品はPOPとか民族POPなどジャンル分けできないし、言語や国を超えた音の力をもらえる。

10位 ゴスペラーズ五つの鍵の伝説(98) これ凄い。何だろうコーラスワークも綺麗だが、ラピュタ感のあるサウンドアレンジ素晴らしい。まだこの頃はブレイク前だが漂うラスボス感。でも、大きな世界観を掲げているのに、ガチガチではなくあくまで爽やかなのも凄い。

11位~20位辺りの 選びきれない曲

・木村カエラハイドとシーク」(19)良い意味で何じゃこれ。あなた全盛期でも

こんなに売れ線の曲歌ってなかったんじゃ…と思うくらいのどストレートPOP。

“もういいじゃん誰かになんて思われたって” Teenぽい世界観も、キャリアを積んだ彼女が歌う事で、1周した後の説得力感を併せ持って力強くストレートに届き格好良い。前作の「小さな英雄」も良かったが、この曲もお子さんがもう少し経って周りと衝突して困難に立ちふさがってしまった時のエールにも聞こえる。

(初期)野ブタ状況や、悩んでて背中を押して欲し人は勇気をもらえると思うので是非聴いて欲しい。

・大森靖子「アナログシンコペーション」(17)/「ミッドナイト清純異性交遊」(13)

彼女の作品も1年を通して沢山触れました。その中でも一番好きなのは「アナログシンコペーション」です。メリーゴーランドで白馬に乗ったままいつの間にか街中を走ってる様な雰囲気も、歌詞も好きだ。

ただ「ミッドナイト~」にハマったのがスタートだし、彼女の音楽の入口で外せないて事で両曲ランクイン扱い。「ミッドナイト~」はVer違いも複数あり『トカレフ』のも良きだが、やはり初期の打ち込みが1番好きだ。

岡崎体育「エクレア」(16)  彼の事を字面からずっと岡村靖幸を意識した打ち込みアーティストのイメージだったが、全然違った。中村一義を下町じゃなくて西東京で別属性に育てた感じだった(意味不明)。

ALだと『BASIN TECHNO』が一番好きだ。中でも「エクレア」。曲は抜群だが

全巻揃った漫画を売ってその都度後悔する 六畳一間の宝物をまた自ら減らす“ 等歌詞も痺れる。これ販促…あ、反則級の良さ、染みる。

※なんとこの曲が主題歌のショートフィルム『ファミマを曲がれば私のおうち』が去年作成されてたみたいです。

・SHY「After You」 ALラスト曲にしては地味に感じたが、これは1曲を通して何度も聴くとじわじわ来る曲だった。その控えめな感じがどこか”日本の四季”のスライドショーを見ている様。歌詞にもあるが春も夏も秋も冬もプレイリスト選抜入りしてた。

・iri「mirror」「飛行」 この2曲はAL『SHADE』収録曲。この2曲、相当な数聴いてますが、空気感が似ていて未だにタイトルだけだとどっちがどっちの曲か分からない自信がある(何だそれ)。スローテンポと浮遊感にも聴いてて精神が泳ぐよう。自分にとっては2つセット曲という印象。だから同時ランクイン。

・YOSA & TAAR Feat.SIRUPFever夏によく聞いていた。スピード感もある売れ線POPSで、秋になってSIRUPにハマってから「Fever」で既に出会っていた事に気づくという、iriと同じパターン。そういう意味でも改めてTAAR動脈の凄さにおののく。

・La’cryma ChristiGreen」(98) 格好良過ぎる劇場系ROCK。思わず元ネタは海外バンドの何の曲?と思ってしまった程、構成からサウンド面まで見事に構築されている。怪しい舞踏会の様なパートも良いし、激しいバンドサウンドと、聴きやすく伸びやかな歌声のバランス。

・PaniCrewBASKET BALL」(02)

長年「太陽の下 大地に学べ~♪」のフレーズと、EXILEに一瞬で席を取られた印象だった。「We Will Rock You」ドラムフレーズのこの曲は、生身の青春がふんだんに詰まった世界観の楽曲で、これは逆にEXILEには出せない世界観だなと思った。エネルギッシュバラードと言いたい、一見バスケを題材にはしているが、これからの希望と未来と友情を描いた、良き体育会系卒業ソング。

公式のPVを発見したので紹介します。

ホワイトカラーで爽やかだ、自分の中の泥臭いイメージとは違っていた。このサビの振り付けが曲より目立ち過ぎて、音楽がかき消される感。映像を先に見てたらハマってなかったかもしれない。まあ曲は曲。映像は映像だ。

deepsI love U love HER(野性の恋)」(00)これ、1年で再生数200超えてた。2000年前後のMAXの曲の良い意味の安っぽさと切なさを併せ持った感じ。歌唱力もアレンジも歌詞も雰囲気がほんとに、ちょうど良くて飽きずにリピート出来る。B面やALでの理想的な曲。

・河西智美「助手席Rain」(17) 高評判で気になってたAL。確かに聞いて損のないALだった。複数曲リピートしていた中でも、この曲が1番好きだ。余韻を残す感じが切なさを演出していて良い。キャピキャピ系かと思いきや、ざらついた様な歌声も聴きやすい。

後はおまけとしては、美空ひばり「あれから」寅さんの新作(未視聴だが)もそうだけど現代技術で、偉人達をリバイブさせるのは(良い作品が前提だが)肯定派なので、嬉しい新曲だと思った。tofubeatsふめつのこころ」も間違いない。

道重さゆみ「めぐるまち」の浮遊感も良いし、シャバダバ好きにはたまらない「ハイカラモダンガール」は『東京』のALで2トップで聴いた。変な意味じゃなくスーパーのBGMにもすごく映えそうなモーニング娘。’19「青春Night」の「ジェラシージェラシー」系譜の到達点感も良き。こぶしファクトリーCome with me」は後期℃-uteを思わせる渋カッチョ曲でイイ。

他にもZONE「Sae Zuri」(02)の純朴な世界観にジーンとしたり、KOKIAso much love for you」(04) 最高点がリフレインで連呼するような爽やかでパワフルな曲に陽の力もらえたり。ロッカバラードのすかんち時間の言葉」(94)も痺れた。AKB48未来の果実」(07)のキラキラとした希望の溢れる世界観もハマった。

攻撃的だけど切なさもあるFLYING KIDS「天使気分はジゴクの底まで」はクールでヘビロテした。brid音が聴こえる場所へ (Space, Time & Life Mix)」(99)原曲とは雰囲気一新してるのに成功してるRemixだった。オリジナルVerは何とも思わなかった BoAMake Me Complete (Unchained Ver.)」(18)もよく聴いた。

キリがないので、とりあえず楽曲部門はここまでとして

さて、お次はAL部門の発表です。

アルバム部門

楽曲部門とは異なり、AL部門では2019年に発売された作品の中から選出しています。※一部18年12月の作品も有

1位 サカナクション「834.194」

※参考記事 「mellow」「ナイロンの糸」レビュー ときどき 心も海で泳ぎたい

上記記事でも書いたが、「新世界」で枯れてしまったかと不安になってた己に、メロメロパンチ。2枚組だけど、素晴らしいクオリティでした。

レビューも書いた「ナイロンの糸」も好きだが、中でもリード曲「忘れられないの」が夏に一番聞いた。

海外で注目されてるシティポップス路線かな。このくらいが良いよ。めっちゃこだわり感じるけど、感じさせないゆるさ感含め、丁度いい湿度、重量感。

2枚組編成のALだけど、ごまかし編成では無く良い曲たくさんあるので文句無しの1位です。

2位 Sirup「FEEL GOOD」

ほんとは曲部門にも個別にランクインさせたい曲もあったが、まとめてAL部門にランクイン扱いに。

iriと共に彼の音楽にもハマってました。このALは何曲もプレイリストに入れて聴き続けているが、未だにあれこの曲とあの曲ってサビ同じ?という様な錯覚に陥る。好きだから気にならないが、似ているメロが多いのかな?良い意味で皆「LOOP」兄弟という感じ(単に脳細胞の退化だろう(^^;)

3位 Chara「Baby Bump」※18年12月発売

近年の彼女の歌声(特に高音)歌唱法は、一般層に不快指数の高そうで、ファンであっても気になって心配していたが(「Sympathy」時がピークか)このALを聴いて驚いた。インタビュー等見てないから、詳細は不明だが恐らく歌い方(発声法)を変えたと思う。歌声が無理なく出て、そして高音部の不快指数が極端に減った。他にも大声を出さなくても良い様(よりウィスパー歌唱可能な)なレコーディング手法に変えたのかもしれないが。

最近では珍しくバラード少なく、打ち込みダンス系POPが好きな方はオススメ。一般受けも良さそうだなと思った。

 4位 星野源『POP VIRUS』※18年12月発売

AL作品としては前作『YELLOW~』の方が好きだが、今作も良質。タイトル曲「POP VIRUS」は発売当時、各音楽番組で披露されているのを見て「もっと良い曲があるんじゃ…」と思っていたが、CDで何十回か聴いているとこの地味さが、くどくなくて何回も聴ける、聴きたくなり去年はヘビロテというよりも、薄く長く聴いていた。紅白の様な初見の多い大舞台にはあまり向かない曲ではあるが、本人やリスナーからは長く愛される曲だと思う。

自分も感染した一人ですが、POP VIRUSが広まった世界で刻まれる1拍の永遠に何を見るか。

始まりは 炎や 棒きれではなく 音楽だった

密です。タイトルバック良き。この80-90年代ぽい映像の雰囲気好きだ。3分という長さも好きだ。ALとしてのランクインにしたが、今調べたらこの曲の再生回数は「24h」に次いで2番目の回数だった。

さいごに

2019年に新規でハマったのは

RIRI、iri、Sirup、姫神、Suchmos、岡崎体育、DEAN FUJIOKA、大森靖子、九州男、Nulbarich…等です。

去年に引き続き、1年間に新規でCD聴いたのだろうと、計算(手作業なので誤差有り)したら約600枚弱でした(去年は780枚て書いてる)。うち、配信でダウンロードしたのはW(ダブルユー)のお蔵入りされていた3rd ALの1枚のみ。今年もサブスクは利用しなかったので、リアル600枚数でした。

人より3歩くらい遅いので(パッケージ好きもある)、映像系はともかく今年も音楽のサブスクは利用しなそうだが、業界全体で年々大物アーティストも解禁してるし、

先行配信→CD発売(もしくはCDと配信同時リリース)という従来の流れから、配信のみの発売も増えて来ているので

サブスクかどうかは置いといて、配信で購入の(せざるを得ない)機会は年々増えていくと思うし

自分がサブスクにお世話になるのは来年か再来年以降かな。

ただ、プレイリスト作るの好きだから、聴く為ではなく 作る為に始める可能性・・・あると思います。

ちなみに2018年のベスト選曲集の記事はこちら

次回からは、シャッフルレビューの通常営業に戻ります。

2020年。世界的に激動の1年ですが、

いま自分に出来ることを大切にしていきたいと思います。

皆で、自分と周りの大切なものは何か、より思い合える1年にしたいですね。

DEHA

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