シャッフルレビュー第93弾。
今回選ばれたのはこの曲
Bee Gees – More Than A Woman
77年公開の映画『Saturday Night Fever』劇中歌。
優しく囁くような高音歌唱コーラスが心地良く響くフロア曲(☆3.3)
Bee Gees – More Than A Woman (Lyric Video) (beegees)
間違いない、聴けば心が踊り出す良質POPS。
曲自体に関しては特段語ることはないのですが、今回初めて
Bee Geesのビジュアルを観て、歌声の印象と違う渋い男性達で印象的でしたが。
『サタデー・ナイト・フィーバー』といえば
ディスコサウンドとダンスが散りばめられたダンス映画の金字塔でもあり、
現代においても数多くの引用やオマージュやされていますね。
見た事がない方は1度は観るのをお勧めします。
個人的には十数年前に『サタデ~』と『グリース』
(どちらもジョン・トラボルタ主演のミュージカル劇)を同時期に見た事もあり
両作品がごっちゃになっていたり、細かいストーリーは思い出せないが
楽曲の良質さと、トラボルタ無双の印象が残ってる。
自分も機会があったら観返したいなと思う。
せっかくなので、同じく劇中歌としても使用されたBEE GEES楽曲で、
もう1曲紹介。
Bee Gees「How Deep Is Your Love」
邦題「愛はきらめきの中に」としても愛されているバラード曲。
この曲は色々なアーティストにカバーもされ
メディアでもよく流れているので、多くの人が耳にした事あるはず。
今回はカバーの中で気に入った藤井風の動画を紹介…しようと思い
迷った末、UK男性グループTake ThatのカバーのPVを紹介。
曲や歌唱は素晴らしい。アレンジも悪くない。だがPVの世界観が・・・
10月にこの記事を書き始めた時からこのPVを観て、
歌の世界観と相反した気持ち悪さを感じていたが
調べたら96年にマネージャーと揉めて解散して、
その時のラストSgがこの曲だったようで。
(別に悪い訳ではないが、解散Sgでカバーは美勇伝「何にも言わずにI LOVE YOU」位しか浮かばないが…)
ラストがあまりに綺麗過ぎる王道曲のカバー、そしてこのPVの演出
これがカッコ良いのかは分からないが
メンバーからのファンや関係者への感謝と皮肉が入り混じったメッセージを感じて、
何とも複雑にはなるが、彼らにとっての最後の悪あがきにも感じられる。
先程知ったがその後、メンバー構成も変わりつつ再結成もあり
偶然にも95年以来なんと29年ぶりの来日公演が、11月18日(明日!!)にある様で、
めちゃくちゃタイムリー過ぎて笑ってしまった。
日本でもCMでこのカバーが使用されていた様なので、演奏されるかな?
話を戻して「How deep~」の曲を調べたら
7年前に原田知世のカバーをプレイリスト入りにしてよく聴いていた様だ。
洋楽あるあるだが、耳馴染みある好きな曲のひとつとしてぼんやり存在してたが
ようやく今年、何の曲かを明確にして繋がった。
さらに12年前にiTunesに取り込んでいた
『天才テレビくん』の日本語カバーも見つけ、
子供たちの真っ直ぐな歌唱が、微笑ましくて聴き入ってしまった。
そして、直近の思い出で言うと、
この夏約10年振りに海外ドラマ『glee』を全話見返した時に
このサタデーナイト~をトリビュートしたエピソードで
これらの劇中歌を改めて好きになった。
『glee』に観る “サタデー・ナイト・グリーバー”
海外ドラマ『glee』シーズン3の16話。
卒業も近づく中、各々個性や才能はあるものの、
進路を見出せないグリークラブの4年生達に頭を悩ますシュー先生は宿敵スーに相談。
生徒から「ディスコソングはダサい」「親の世代の作品」と邪険にされながら
作品の持つパワーと、苦悩しつつも夢へと前進する力を映画作品を通して刺激にして欲しいと
グリークラブの今週の題材に映画『サタデーナイトフィーバー』を選ぶ。
割と歳を感じさせにくいRock等もある中
音楽ジャンルとしてダンスサウンドは流行の変化がかなり激しいジャンルと思う。
ちょっと古臭いとか、ダサいとかあっても、
それは若者ゆえ、建前での照れ隠しでもあり
DiscoとかSoul、Funkとかは、やっぱり普遍的なパワーや魅力があると思うし
それは皆も言わないだけで感じてるだろうし、
照れつつも根本的には皆好きなんだろうなと思う。
趣向の域を超えて、もう血で好きなんだというか。
劇中では、グリーのメンバー達も初めは景品に釣られながらも、
生徒達は徐々にDiscoの世界に導かれてく。
先生の”映画の中の主人公も、人生に迷いつつも世界に戦いを挑んでいた。
周りに無理だと言われても夢追う者の姿を見て欲しい” という思いが徐々に伝わる。
作中の歌や、ストーリーを通して彼ら自身が問いかける内に
周りの者の協力や助言等もあり
ある者はアーティストを目指しLAを目指したり、大学進学を決めたり、俳優への道を告白したりと
それぞれの道を見つけていく。
後のEPで結果的に進路や考えが2転3転してしまう者もいるのだが、
それはリアルでもドラマでも、時と共に考え方が変わるのは仕方ない事。
今回の記事作成に当たり再び見返したらなかなか濃密で良い話で
これだけでも大満足なのだが
後にシ-ズン4でレギュラーメンバー入りする
ユニークのブレイクエピソードも組み込まれていたり、
濃厚過ぎるエピになっていた。
個人的には「More Than ~」のgleeパフォーマンスも好きだ。
進路に悩むフィンの課題曲と言う事で、必然でもあるのだが
この曲で相手役のレイチェルにコーラス含めて一切歌わせて無い潔さが良い。
普段と印象がガラッと違う、溢れ出すセクシーさが素晴らしい。
演技を超えた恋心が分かるであろう(細かな時期は不明だが、実生活においても2人は恋愛関係に有った)。
初期メン達のグリー(/高校)卒業も迫っていて
これからのグリークラブとしてのストーリーは勿論、
卒業後の彼らもそうだし、番組もどうなっちゃうのかというドキハラを抱えつつ
シーズン3はここからさらにラストの全米大会?に向けて
ストーリーとしてもさらに熱く盛り上がる辺りですね。
また見返したくなってくる。
と言う事で今回はBee Gees「More Than A Woman」「How Deep Is Your Love」楽曲レビューでした。
曲自体よりも、関連レビューでしたね。
次回も、見ないとFever!Fever!