水曜日のカンパネラ「一休さん」レビュー とんちラップと新しい”念仏POPS”の形

シャッフルレビュー第42弾、今回選んだのはこの曲です。

水曜日のカンパネラ「一休さん」

作詞作曲 ケンモチヒデフミ

2017年2月8日発売メジャー第1弾のアルバム『SUPERMAN』収録曲。

とんちと訛りの効いたラップ調ダンスナンバーで、サウンドは東洋風味。インパクトもノリもあるのに、どこかのんびりと聴けて落ち着きます。

これはもしや、カンパネラ流の新しい「念仏POPS」の形なのかもしれません。

・将来パンクな破戒僧になってとんちラップしてほしい。

そしたら、ベンジー私をグレッチで・・・じゃなくて。

虎や寺など、一休ワードも出てくる歌詞もハマリが良いので聴いていて心地良いです。やがて「パンクな破戒僧」になりそうな一休さんのお話が繰り広げられます。

ふとここで、ただのアルバム曲だと思っていたらPVがあったので紹介します。

アジア映画チックなPV

※PV冒頭のナレーションは広告と紛らわしいため、敢えて飛ばしています

水曜日のカンパネラ『一休さん』(水曜日のカンパネラ)

今回初めて見ましたが、短編映画チックです。元々アルバムの先行シングル(リード曲)の位置付けだったのですね。

途中2役で、コムアイさん演じる金髪のバブルガム・マドンナなコムゾウ婦警(ラストに明記アリ)もいいアクセントになってます。

なまりの効いたラップがクセになる

この曲のポイントとしてはサビの”一休さん”の”いち”、”きゅう”、”さん”を掛けた言葉遊び(一休さん的に言えばとんち)ですが、もう一つ特徴があります。

「んだげども」「そうだすが」の様に、東北訛り?的な濁点がついて空気の抜けるイントネーションで、繰り広げられるAメロのラップパートが心地良くてクセになります。

自分の中では、シックな世界観の情景イメージだったので、このカラフルで派手なPVの世界観は違和感がありましたが、純粋にPV作品としては十二分に良質ですね。

相対性理論の某曲に似ているという面も確かにありますが、敬意を持ってのパロディだと思っています。

良盤アルバム『SUPERMAN』

この曲の収録されているメジャー1stアルバムの『SUPER MAN』は個人的に、2017年の上半期のアルバムで1番好きです。

中でも「一休さん」が一段抜けて好きですが、他にも「チャップリン」「オードリー」も好きです。アルバム全体としても完成度高めです。個人的に前作の『UMA』があまり響かなかったので、やっぱり「桃太郎」ピークのアーティストかなとも思いましたが、このアルバムを聴いて深く反省しました。

気になったのは、アルバムは紙ジャケまでは良いとしても、昔のシングルレコード位の大きさで、純粋にショップ側もリスナー側も保管に困るとは思いました。せめて初回数量限定ジャケにして、あとは普通のプラスチックケースに直ぐ変えた方が良かったと思います。マイナス点はそこ位ですね。

ちなみに「桃太郎」に関しては次の記事で紹介している長野県の「りんご音楽祭ライブ2015」でのパフォーマンスがくどすぎず、ナチュラルと狂気感のバランスが凄く良いので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。

水曜日のカンパネラ「桃太郎」レビュー きびりんごで鬼退治のトランスLIVE

このクオリティのアルバムが今後もあと2作は続けば、一時的なヒットアーティストでは無く、長く活動できるアーティストになると思います。

まあ普通のPOPSのアーティストに比べると、何十年も歌い続けるのはある意味アイドル以上に難しい歌の世界観かもしれないので、その場合でもコムアイさんのソロプロジェクトなり2代目歌い手へと継承等なにかありそうですが。

ということで、今回は水曜日のカンパネラ「一休さん」楽曲レビューでした。

次回もお楽しみに。