新作ピックアップ、今回紹介するのはこの作品。
小泉今日子&中井貴一「ダンスに間に合う」
・作詞 高橋一 ・作曲 思い出野郎Aチーム
6月11日に発売される、「T字路」以来11年ぶりのコラボSg(4月15日より単曲配信中)。
フジテレビ系ドラマ「続・続・最後から二番目の恋」エンディング曲。
2017年発表の思い出野郎Aチーム楽曲のカバー。
今日もまた頑張ったあなたに、唱えるように問いかけるように
爽やかにメロディ煌くミディアム曲
こういう笑顔で歌う泣ける曲、最高だ。
程よいゴージャスアレンジと揺れ感が哀愁あって良い。MVも楽しみだ。
2人の優しい歌声も良いし、キョンキョンのビブラート加減も絶妙で素晴らしい。
個人的にドラマ『最後から二番目の恋』シリーズは、浜崎が歌うドラマ位の認識で
リアルタイムでは未視聴で(楽曲収集好きで「T字路」CDだけは持っていた)
何年か前にCSでまとめて放送された時に2シーズン共に見て好きになっていた。
なので今回の放映が決まった時にはリアルタイムで観ていこうと思った。
女優陣が好きな方多く、彼女らが参加してくれているだけでも非常に嬉しい。
さらに今作の追加キャストの石田ひかりというセンスも素晴らしい。
ストーリーはこれまでの延長で安定した面白さ(+コロナ禍等の回想演出も良い)
EDのこの曲が流れた時に「あ、これもう今年の象徴作決定じゃん」と思った。
今年はFNSは難しそうなので、紅白の舞台でさらっと披露して欲しいが叶うか!?
作成中と思われるPV(レコーディング風景なのか、王道なのか外してくるのか)の方向性も結構重要な気がする。
ドラマについては公式ページをチェックしてみて下さい。
音楽は鳴ってる
この曲で何度も繰り返されるフレーズ “ダンスには間に合う“
この曲は前提として既に間に合わなかった事や、諦めたことがある状況の中にいて。
“掃除する”とか”洗剤を買う”とか日々のタスクスケールから
“やりたかった / 叶えたかった夢/伝えたかったこと”という人生のスケールまで。
大小様々な、諦めて来た事、手放した事がある中で。
ひとそれぞれが無数に抱えている
“あ~もう、こんなはずじゃなかった!ホントはこれしたかったのに”
学校、仕事、恋愛、家庭、金銭、健康など、色々な理由で
当人にしか分からない理由や、苦悩もあるだろう。
これからの日々の中でも諦めたり、どれかを選択しなくちゃいけない事もある。
だけど、その全てを我慢したり諦める必要はないのだ。
今ならまだ ダンスには間に合う。
この”ダンス”は、各々にとっての大好きな事や夢中になれる事の代名詞。
文字通り”クラブ”や”ダンスレッスン”でも良いし”ライブ”や”デート”かもしれない。
場所やシチュエーションに限らず、それぞれの描く夢や地味な楽しみでも。
ひとそれぞれ描く無限のダンスのカタチとステップがある。
ひとはキツかったり気を抜くと、過去や後悔に意識を向けやすい特性がある。
この曲はもうダメだ~と思いそうな時でも、飲み込まれずに
今出来ることや可能性に目を向けようというメッセージを伝えてくれる。
さんざんな事があって、ひどい気分になるし
無くしたりするし、離れ離れになったりもする毎日で
確かに出来なかったこともある
ちょっと遅いかもしれない
だけど諦めない限り、音楽は鳴っている。
今ならダンスには間に合うのだ。
今さらなあ・・・と思った時が
人生における最速の瞬間なんだ。
今からできるステップ踏もう。
原曲の思い出野郎 編
ここで原曲の2017年に発売された
思い出野郎Aチーム「ダンスに間に合う」MVも紹介します。
原曲のこの「青春といっしょ」みたいな柔らかい雰囲気。
あいみょんもお気に入りの曲みたいですね。
コメディータッチのMVも、ユニークさもありつつちゃんと響く演出が良い。
彼女の背中に
昨年末、中山美穂さんの訃報がありました。
正直、先日のお別れの会の話を聞く迄
小泉さんとここまで深い関係性があったのは知りませんでした。
ドラマとしては坂口憲二さんの存在が大きなきっかけだと思いますが。
このドラマが4月からスタートというニュースを見た時
何故か1番最初に浮かんだのは中山さんでした。
第一話を観ている時も何故か彼女の姿を感じながら観ていました。
その事もあり、EDでこの曲を聴いた時に
伏線が柔らかに繋がった気がして、ノックアウトしてしまった。
中山さんの出来事はファンの方達は勿論、
芸能関係者(スタッフ)の方々にも大きな衝撃を与え、
今なお見えない所から人々の背中を力強く押し続けて
その原動力になっていると思います。
例えば何年振りの復帰とか、久々の続編とか何周年記念○○とか。
反応が○○だったらどうしようとか。
他の作品や現役時代と比較され何か言われる事もあるかもしれない。
芸能界の方だけの話じゃないよ。一般の人達も言えること。
理想を目指して、努力したり頑張って最善を尽くした自分がいるならば
思うような評価に繋がらなかったり、心無い批判が聞こえたとしても
勇気を持ってポジティブアクションを起こしたという事実は
全ての事象に勝ると思う。
そもそもやりたくても出来ない人や物事も沢山あるものだし、
今回迷えるそのチャンスがあっても、次の機会には
やろうと思っても何かがあって出来ないかもしれない。
もしもポジティブアクションを叶えられるチャンスがあるならば、
是非そのステップを止めずに、ダンスしたいとそう思える思考でありたいし
それを支えられる世界の中の一部でいれたら良いなと思う。
「人生捨てたもんじゃない」という言葉があるが
改めてこの曲を聴くと、この先にもまだ拾える小さな喜びや幸せを
ちょっと期待したりワクワクしたって良いのかもしれないという気分になった。
今回は小泉今日子&中井貴一「ダンスに間に合う」楽曲レビューでした。
今作は様々な出来事や奇跡が重なって生まれた作品だと感じたので
複数溜まった24年ベスト曲レビューが終わってからとも思いましたが
勢いも大事なので、割り込む形でアップしました。
次回は、24年ベスト曲の続きの予定です。
DEHA