yama「ブルーマンデー」レビュー 沈む憂鬱に救いの旋律ボルドーアンセム

2023年に聴いたベスト楽曲のレビューです(発売年問わず)。

上位曲として選んだ中から今回はこの曲。

yama「ブルーマンデー」

作詞作曲 TOOBOOE

2021年2月10日発売のSg『麻痺』のB面曲。

神々しさを纏いつつも、メロディアスに響くダンサブルバラード(☆4.3)

教会でワインやウィスキーを頭から浴びる様な、神聖なサビから始まる。

ナルシズム満載なのに、その後のDJアレンジやJazzyな

サウンドアレンジもお洒落で、

妖艶過ぎないアク加減の心地良いyamaの歌声も素晴らしく

見事に耳馴染みの良いPOPSに落とし込んでいる。

この神聖な歌声とPOPなアレンジで、

その歌声に、どこか聖母が救いの手を指し伸ばしている様な感覚を覚える。

週末の憂鬱を蹴散らして、月曜からの憂鬱を打ち破って行こうと

背中を押し・・というより体の内にポジティブ侵食し、

心ごと動かしてくれる楽曲だと思う。(歌詞は読んでないですが、直接的な応援メッセージでは無く、不安や苦悩に共に悩み立ち向かってくれる様な印象)

パッケージングとしてのブルーマンデー症候群、勿論それだけじゃなく

先に見える不安や、未来にも踏み出せずに屈して飲み込まれそうな時にも、

打破せよ、大丈夫さ、突破して行こうと先を導いてくれる。 

神は我々にそんな武器を与えてくれたのかもしれない

…なんて書いても照れを感じさせない、楽曲のタフさが素晴らしい。

yamaとの出会い

22年の夏の終わり2ndAL『the meaning of life』を聴いてファンに。

当時は「ランニングアウト」「春を告げる」辺りをリピートしていた。

その後1stALも聴いて。「存在証明」「MoonWalker」辺りプレイリスト入り。

その年はyamaとよくコラボもしているくじら氏のファンになった年でもあり彼の作品内でも

yamaの歌声と自然と会う機会も増えていた。

秋にCSでyamaのライブ特番を見て、MCと話し声が印象に残った。

当時新曲として初披露?された「色彩」(くじら提供曲)が披露され

これヒットするヤツ(曲)じゃんと物凄い勢いを感じた。それから約半年経ち。

翌年の春に気になって、触れて来なかった過去Sgをチェックしている中で、

この曲と出会い、即惚れ。初期椎名林檎チックの陶酔感に

打ち込みのサウンドメイキングも最高に心地良く大好きになった。

現在においても、SgB面でのみ聴ける楽曲で、本当にこの曲と出会えて良かったと思う。

キラー曲とも思える楽曲なので勿体無くも感じるが、

ファンから愛される今の距離感を、凄く恵まれた環境とも思える。

別の魅力のTOOBOOE セルフカバー

ここでこの曲の提供者TOOBOOEによる

セルフカバー音源を紹介。

ブルーマンデー / TOOBOE (john / TOOBOE)

yama版とは違う、ちょいボサバンドアレンジ。歌も上手くて丁寧だ。
 
薄味にも感じるが、例えば作業曲としてだとこっちの方が良いのかもしれない。
 
どちらが正解もないのだけれど、自分の中では既に長期間聴いて
この曲のコアが完成されていたのでyama版しか考えられないが、

 

という事で今回は2023年のベスト曲上位に選んだ

yama「ブルーマンデー」楽曲レビューでした。

引き続き次回も上位曲レビューです。

DEHA

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