シャッフルレビュー第88弾。
今回選ばれたのはこの曲
SPPED「STEADY」
1996年11月18日発売の2nd Sg。作詞、作曲 伊秩弘将
テレビ朝日系ドラマ「イタズラなKiss」主題歌。
あなたと出会えたこと、変わっていく自分、辛い現実、負けそうな自分
全てをパワーにして、立ち向かってゆく宣誓のエネルギッシュバラード(☆4.3)
前から思っていましたがこのPVにPVぽくないと感じてたのは、
マイクを持ってるからかなと気づきました。
歌唱力は堂々と見えるものの2枚目のSgなので
この時点ではVo2人は両手フリーで魅せるよりも、マイク持たせた方が
パフォーマンスが格好良く見えるという判断だったのかもしれない。
時間が無いからライブリハーサルの合間もしくは
『速報!歌の大辞テン』辺りの歌番組のVTR収録時に急遽PVもとった感じもするが。
あと要所要所ではカメラ目線アングルだが全体的に俯瞰的な撮影法が、
PVスタッフというより、コンサートスタッフが制作した様な
カメラアングルなのも、特徴的ですね。
ジャケットのセピアな感じやLIVE感のあるもやっとしてる歌唱シーン+CGのPV(avexぽい)が印象的ですね。globeとかもこういうイメージ。
ウリナリぽいCG(というより日テレ感?)もこの時代を感じる。
24時間TVで見て反省
元々、この曲はCDこそ持っていないものの、普通にPOPSとしてSPEEDの中では1番好きな曲ではあった。
ただ、歌詞はちゃんと向き合っていなかった。
24時間TVで、難病少女とSPEED(hiro?)とのドキュメンタリーの後で
徳光さんが「では歌っていただきましょうSPEEDでステディ!!」と聞いて当時の自分はズッコケた。
自分の中でこの曲は、サビのファルセットが印象的な恋愛の歌という印象が強かったので
「(当時新曲でもあった)まだALIVEとかの方が(このシチュエーション的に)合ってんじゃね」と苦笑してしまったのだ。しかし
“世界中でたった一人のあなたに出会えたこと~”
とサビに入って以降、そんな気持ちは一気に吹き飛んだ。
そして
“Love Revolution 諦めない力身につけたい~”
からのCメロの畳み掛けるエモパワーワードと歌唱展開に、
「なんだこれ、この時のために作ったかの様なベストマッチの曲じゃねえか!!と。」
鳥肌が立って泣きそうになる程感動した。
Cメロ含め、今まで歌番組でも何度も聞いた事あったはずなのに
シチュエーションが変わって聴くと、こんなにも意味合いや響き方が変わるなんてと衝撃を受けた。
それ以降、未だにこの曲を聴く度に表面しか見ていなかった自分自身への
反省の気持ちと、作品の深みに触れられた事への感謝を思い起こさせてくれる楽曲になっている。
当時のTK楽曲にも多かったが、一見すると小洒落た恋愛ソングぽい歌詞だけど
よく聞くと人生の道徳観や活力をくれる系の楽曲は凄くバランスも良くて最高だなと思う。
クリスタル・ケイのカバー
2022年に関しては21年に発売のトリビュートALに収録された
Crystal CayのカバーVerを年間でも再生回数TOPレベルでよく聴いていた。
しっかりと原曲のベースを残しつつの、ちょいクラブ系アレンジも良くて
歌声も良い。
唯一Cメロの”そうだよね“の寄り添わない冷めてる感じが、長いこと引っかかっていた。
だが、1回きりのライブ等ならやりきって欲しいが
カバー楽曲で、情感たっぷりにセリフ入れても
逆に「お、おう・・・」になるかもなと思い、普段リピートするなら
この冷めた感じ位が丁度いい距離感にも感じて、今は有りだと思える。
と言う事で今回はSPPED「STEADY」楽曲レビューでした。
年間ベストを間に挟みつつも春から書いていた記事だったので、
やっとアップ出来て良かった。次回もお楽しみに。
DEHA