globe「FREEDOM」 争い色で分け血を選ぶこと。突入せよ小室哲学ゾーン

シャッフルレビューついに第91弾!今回選ばれたのはこの曲。

globe「FREEDOM」

・作詞 TETSUYA KOMURO、MARC ・作編曲 TETSUYA KOMURO

1996年3月27日発売、4日後に発売のAL『globe』の先行Sg。KDD(現KDDI) CM曲。

社会問題にも踏み込んだ攻撃性と躍動性を持ったスリルなアッパー曲  ☆3.9

この曲はPVがありません。正確にはリリース当時エスカレーターの前でしゃがみ込み歌うKeikoの短いスポット映像は有って、歌番組等ではそれが流れてましたね。
商品化はされてないぽいですね。初期globeはPVがショートだったり作られていないSgも度々ありましたね。
 
さてサウンド的にはA,Bメロは全てMARKによるラップで
KEIKOパートはサビのみという、大胆な構成のSgですが
 
そのサビの歌詞が凄い。
 
“不都合な環境 普通じゃない愛
 不思議な状況 不満の声
(略)
 不条理なモラルに 不快な歴史
 不機嫌な大人たち 不平な子供
 
と、見てるだけでストレスフルなフレーズだったり
 
 
“争いに勝つこと 土地を仕切ること
 色で分けること 血を選ぶこと”
 
と、日本いや世界の歴史における社会問題を並べたりしつつ
 
 

2人がどれだけ強いこだわりもって

 世界が廻るのを拒んでいたって”

という代表的なフレーズも含め、それらの問題群を

 “FREEDOM”という一節で破壊し浄化させ、

「地球には動いている理由がある」と述べるのだ。

 
こんな事言っても 変えられる事・変わらない事の分別は理解してるけど

 だからこそ声高らかに叫ばせて頂きます!」という様な潔さを感じる。

まさにこの曲は冷静と情熱の狭間のジェットコースターの様な楽曲だと思う。

同時代の安室奈美恵の「Don’ t wanna Cry」の歌詞でも似た空気感を感じるが

この曲のキレッキレのワードセンスは、華原朋美「Hate tell a lie」(こちらはプライベートに振り切っているが)の破壊力と近い物があるのかもしれない。

サウンドの勢いで説得力がある感じ。

この曲では陰鬱にも感じるワードを多用しているにも関わらず、
不快さが全くないのは

それだけのキャッチーなメロディーの心地良さと疾走感、パワフルさが

有無を言わせぬ説得力を兼ね備えているからだと痛感させられる。

そんな、名実ともに時代も全て追い風にして神がかっていたTKの勢いを
今聴いても感じる事が出来る、まさにTKバブルの象徴とも言える楽曲だと思う。
 

跳ねる、ピチカート・リミックス

個人的に好きなリミックスがあるので紹介します。

2011年発売AL『house of globe』に収録の「FREEDOM 524 mix」です。

FREEDOM (524 mix / Remixed by KONISHI Yasuharu) (globe)

原曲とは違うアプローチで、スピード感は緩めつつも、リズムのノリが心地よくて好きだったのですが

今回、十年以上経って初めて、このリミックスが

ピチカート・ファイブ小西康陽氏によるものだと気づきました。

お洒落な世界観もここで繋がった!という感じです。

と言う事で今回は、当時の小室哲哉の勢いや切れ味が伝わってくる

globe「FREEDOM」楽曲レビューでした。

読者の方々、2023年もありがとうございました。

来年も皆さんに良い作品との出会いがありますように!!

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