2022年 ベスト選曲+アルバム集

発売年度に捕らわれず(ホリコン準拠)、2022年に聴いていた筆者の

私的ベスト曲と、AL部門(こちらは新譜が対象)のランキング発表です。

楽曲部門

1位 藤井風「青春病」(20)

この曲は本人もお気に入りという事を最近知った。人生の様々な時期毎に聴いていたい曲だ。そういえば去年4月頃やってた冠バラエティ番組、てっきりレギュラー放送化に向けたパイロット版と思ってたが、その後をあまり聞かない謎。

本人のこれまでの動画センスを見る限り、Youtuberスタイルで本人発信の番組の方が制約も少なく、かつユーモア溢れた番組普通に見れそうだが。

藤井風「青春病」レビュー 青春ていう永遠なんて 儚かったね

2位 鈴木愛理「真夜中のメリーゴーランド」(20)

再生回数ではこの曲が500越えでダントツの1位。飽きず聴けるのは、レビュー記事でも書いたが、彼女がこの世界観にハマり過ぎてない事での、バランスの良さが関係してると思う。

全曲PVがある様な総力上げた豪華なALで、こんなオリジナルALは恐らくもう無いだろうが。まーちゃんデビューの話を聞いた時に、一番初めに浮かんだのが「愛理、もしや6月にジューンブ…」と。それはなかったが、レコ社的にはベスト盤のターンなんだよなー。リスナーとしては、あゆで言う『LOVEppears』後の『Duty』ポジションのALを期待なんだが、余力はあるかどうだろう。

鈴木愛理「真夜中のメリーゴーランド」 レビュー 眠らぬフクロウ達の デジフォレスト

3位 ジェニー・ハイ「華奢なリップ」(21)

21年発売と言うのを知りALランキングでは外したが、この曲も入ったAL『ジェニースター』も良盤。安心感があるので、新作AL出たら絶対チェックしたい。

ジェニーハイ「華奢なリップ」feat.ちゃんみな 勘違いでも 強くなれたら

4位 三浦春馬「ONE」(20)

気になってた「Night Diver」のSgを去年聴いたら、B面のこの曲にハマった。スリルな緊張感が最高に格好良い曲だ。

ミステリアスで神々し過ぎて、彼自身のあまりに不自然過ぎるラストの謎(個人的に公式発表は信じて無い)も相まって、体の内部まで恐ろしい程迫ってくる楽曲で、ある意味1位とも言える攻撃力。マリリンにおける謎と「Holy Moon」見たいなシンクロ感がある楽曲だ。

※参考記事 飯島直子「Holy Moon」レビュー 輪廻する生死と謎の音像劇。マリリンは2度微笑む

でもそこは本人も本来は意図したものではないはずだし、リスナーとしても純粋にこの曲をクールにパフォーマンスしている姿を見たかった。後に彼自身が亡くなる前、「この曲のPVを自費で出しても良いから作りたい(B面曲だった為)」という旨の発言していたのを知り、この曲への愛を感じとても嬉しくなった。

事務所、レコ社関係者の方、いつかこの彼の思いを実現化してくれたらと願う。(と、あとで調べたらそもそも事務所との関係も問題だった様で期待出来そうもないのが悔しい)

5位 高橋由美子だけどI LOVE YOU」(96) 

彼女の曲30年振り位にハマった。なんだこの曲。イントロからマジ。A、Bメロ、サビもSgのA面堂々貼れるキャッチーさで、タイアップ等も無く、ただのAL収録曲で特に人気曲でも無さげなのに衝撃を受ける。再生回数見たらもうすぐ300超える。聞き易いPOPSなので今後も聴き続けると思う。

6位 モーニング娘。21「よしよししてほしいの」(21)

この「ジェラシージェラシー」系譜の曲としては、1番好きかな。純粋に、サウンドやコーラスアレンジ等好きで聴いてて心地良い。

強いて言えばライブ映像込で見た時に、ラスサビ前の間奏ウィスパー部分が振り付け含めて盛り下がる位で、好きな楽曲だ。

歌詞や振り付け等からも、ハロプロにおける 対“Tik Tok”勝負曲というのを強く感じた。

サウンドは勿論、PVの質感、エフェクト、色合いも衣装も全体的にお洒落だし女子ウケも良さそうだし、あざとさはあるにしても女性SNSリスナーへ媚びた振り付け、ここに佐藤卒業ブーストが加わっても、バズらないならファンとしては諦めはつくかな。歌詞で懸念されたのでは?と声もありそうだが。

昔から若者達は、予想外のとこからバズるのが醍醐味みたいなのもあるし、コールとかもそうだが、ハロに限らず事務所主導の”はい皆さんこれでバズって下さい”系はなかなか、食いついてもらえないですねー。

つんくワードは良くも悪くも人々の目や耳にはベタっと残ると思う。”よしよし“は格別に独創性がある訳ではないが、「SEXY BOY~」の”うえうえ“もリアルタイムではスルーされた様に見せかけ、耳にした人達に残ってたインパクトが後のmihimaru GT気分上々↑↑」で実質アップデート引用されて、世間に受け昇華されたように今年、来年辺り「よしよし~」引用アップデート現象起こるハズ・・・起これ!

7位 星井七瀬「ファミレス交差点」(05)

これはヤられました。ファミレスを舞台としたエモ系ミディアム曲。ハロプロだと初期の松浦とか似合いそうな世界観。普段頼まない人が考えたであろう、間奏のセリフ「ヨーグルトパフェ! ティラミスサンデー!!」という、王道から微妙にズレたチョイスが、狙いなのか天然なのか 聴く度に毎回考えてしまうのも嫌いじゃない。

唯一残念点は、本人のやや不安定な歌唱がこの曲にバッチシはまっているので、ラストの谷村有美風な歌の先生(お手本)感強いコーラスが、曲の雰囲気に合ってないので、不器用でも本人にやってほしかった。

8位 MAISONdes「いえない (feat.堂村璃羽/301/GeG)」(21)

これもかなり聴いてた。「真夜メリ~」と同じく、歌詞だけ追うと官能的なんだけど、酒のCMで流れてるお洒落な曲な感じで、あまり深く考えないで雰囲気を味わう事でヘビロテできたし、ハマってた。

9位 Juice=Juice「シンクロ」(18)、「プラスティックラブ」(20) 

「シンクロ」稲場愛香の卒業LIVEではじめて意識して聴いて、良い曲だなと思いハマった。後に2nd AL曲だった事を知り驚いた。リリース時期で言うと、段原、梁川の新メンバーへの当て書きぽい気もするが、ALから緊急参加の稲場へのメッセージもあるかもと思った。

そして楽曲として好きになって、さらにやなみんの卒業DVDも去年初めて見て観てこの曲のパフォーマンスに衝撃を受けた。卒業するやなみんは割と普通に歌うのだが

段原が感極まって、その後ろの立ち位置の高木紗友希が段原に吊られてか先輩面で唯一クシャクシャに泣いていたこと。

何かこのシーンを見た時に、(梁川との)別れへの未練や後悔等もあったように感じるのと同時に、彼女たち一人一人にとっても、加入当初の辛さや不安等が凄く想起される特別な楽曲なのかなとも思った。ともかくこのパフォーマンスを見てから、もっとこの曲を好きになった。

自分にとっての22年に外せないけど入れるとこがなくて強引に同率ランクインした「プラスティック・ラブ」。これは、Juice版を聴いてハマり、それから さかいゆう版、竹内まりやオリジナル、LIVE版、山下達郎LIVEカバー版など聞きましたがどれも好き。

自分にとってはジュース版が出発点という点で、思い入れはダントツ。

事務所的に、絶対に金澤卒業までに歌わせてあげたかったんだろうなと。

あくまで印象だが愛人への最後の花束的なものを感じた(稲場も居る事で余計そんなイメージが強くなる^^;)

10位 吉本坂46「不能ではいられない」 

リアルタイムでは、「泣かせてくれよ」位しか知らず。ちょっと前のavexぽいサウンドのこの「不能~」も初めは、インパクトある繰り返すサビが許せず拒絶反応出たが、十数回聞いてハマっていって一番好きになった。

やっとAL聴いたら、世間が求めてるであろう吉本イメージに合致した売れ線「今夜はええやん」を聴いて、初めからこの曲でデビューしてれば、もっと一般人気出たのではと思ったが。

11位~20位あたりの曲

倉木麻衣「one love」 これ20年の年末位にハマって、Perfumeの「I still love U」を思い出した。どこか90年代ドラマ主題歌ぽいサウンドで、特に雰囲気満点なAメロが好きだ。当時Twitterで感想書いたが、この曲が入ったALが落ち着いた感じだろうなと思わせつつ、特に前半ちょっと『Perfect Crime』(00)を思い出す感じで攻めてて結構好きだった。

・バクステ外神田一丁目「甘い誘惑デインジャラス」

プラチナちょい前、吉澤リーダー辺り(ベリキューかな?)のセクシー雰囲気がある。曲としての完成度も良くて、素直につんくさん!モー娘。にあげて欲しかったよと思ってしまった曲だ。

未だにメンバーもえあずと、米倉涼子と柴田理恵を合わせた様なメガネの子しか分からないが、去年相当聴いた。

AKB48「飛べないアゲハチョウ」ハロプロ研修生「ミステイク」辺り好きな方はハマると思う。ハマってだいぶ後でPV見たらインパクトあるサビの振り付けで、最初に見てたら聴く度残像が浮かんで障害になったかもしれない、危なき。

・神山羊「CLOSET」(22)AL聴いて、特に惹かれた曲が…と思ってたらラストのタイトル曲にやられた。おかげでAL全体の印象もこの1曲でかなり持ち上がった。3分も無い短い曲だけど攻撃力凄し。曲ラストに近づくほど、あ~終わらないでくれ!!となるテンションの上がり方好きだ。

・サカノウエヨースケストームライダー」これは発掘曲の中でも、「だけどI LOVE~」の次位に出会えて良かった曲。彼のイメージは浅倉大介プロデュースで男版きゃりーぱみゅぱみゅ的なイメージで。そんな印象を吹き飛ばすイントロから格好良く、初聴時は別のアーティストの曲と思ったぐらい他の曲とのギャップも良き。クライマックス感も最高だ。

・Cocco何もなかったように」ユーミンのカバー。去年ようやく岩井監督の『リップヴァンクルの花嫁』を観て、この曲にハマった。ていうか、彼女の演技(言葉遣い含めて)が自然過ぎて、途中まで「この女優、なんかCoccoに似てるな」と思って観てた。良い曲だ。

・中西保志「Just be friends」彼は30年ほど前から「最後の雨」とセットでずっと認知していたが、当時自分は中西圭三のリスナーだったため、名前と遠目のビジュアルが似てる感じに見えて、中西派として勝手にライバル視をして、長年聴く機会がなかったが去年きちんと聴いていわゆるイケボというやつか、歌声の格好良さに惚れ、AL集めた。中でもR&Bテイストのこの曲が心地よくてよく聴いてた。

・B’z「いつかのメリークリスマス」これ、ラジオやTVで何度聴いてきたし、安室とGacktのデュオ聴こうが、あゆのお気に入りと紹介されようが、ファン人気高いね~位で、ずーっとそこまで響いてこなかった。22年『FRIENDS II』で聴いて突如ハマった。その後偶然バラッドベストのシークレットでも出会い、こっちもアレンジも好きだ。

サビも悪くないがAメロがこんなに素晴らしいと気づくのに30年近く掛かった。

次点

・レキシ「マイ草履 feat. にゃん北朝時代」(22)

これは瞬間風速はかなり高かった、ある意味惜しい曲。あくまでも曲に惹かれたので、タイトルと歌詞がくどくて自分の中で短期間で終了してしまった。せめて、タイトルだけでも普通だったら空耳として聞き流せたかもしれないが、どうしても歌詞が邪魔をして入り込めないし腹一杯に。レキシ的にはガラじゃないのかもしれないが、歌詞を外さずにしてればPOPSとしてスマッシュヒット狙えて、名刺曲になり得た気もするが、もったいない。

他にも梶原岳人「otona」高橋愛, 田中れいな, 夏焼雅「ペーパーセーブ」玉置浩二「最高でしょ?」ポルノグラフィティ「バトロワ・ゲームズ」マカロニえんぴつ「裸の旅人」辺りも良く聴いていました。

AL 部門

では次はアルバム部門。こちらは、基本的に2022年にリリースされた作品から選出しています。

1位 くじら『生活を愛せるように』

楽曲的には「水星(あのカバーではない)が頭半分位抜けているが、「愛など」「うそだらけ」等ほぼ横並びで好きな曲が多かったのでAL票として合算、堂々の1位です。

この3月のLIVE動画で初めて本人見たが、曲作りのセンスも声も良くてビジュアルも良すぎて

反則やーと思うが、日常では陰キャだろう(勝手な決めつけ)なとこに好感を覚える。

AL発売を聞いた時から、2021年のベストにも選んだDISH//「君の家しか知らないこの街で」のセルフカバーを期待していたので、正直初めはAL収録曲を見てガッカリしたが聴いてみたら、何も心配いらない充実度とクオリティだった。

しかも、セルフカバーという形では無いけど「君の家しか~」兄弟曲(続編?)と感じられる世界観の曲もあって、逆にこういう形で良かったと思ってしまった。

もう10年程前?にtofu beats氏に出会った時(強いて言えば藤井風)以来の、この人の選ぶサウンドの趣向と自分の趣味似てる!!感。今後も聴き続けるだろうと思う。

2位 藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』

2年前のベスト記事でも書いたが、藤井風と鈴木愛理のALは本当に楽しみに待っていた。今回も楽しみにしてたカバーDISCも含めて、まず間違いない安心して聴ける1枚。「へでもねーよ(LASA edit)」のアレンジも格好良くて好きだ。

LIVE DVDもいいけどLIVE CD付けてくれたら買うのにと毎回思う。来年辺り出るかな?新作ALも楽しみだ。

3位 Juice=Juice『terzo』

まず「青春コレクション」を上回るセンスの、キュウリみたいなジャケットは嫌いだし

未だに稲場がこのALで卒業となったのが納得いかない(最低でもラストSgで卒業最後の大々的なプロモ機会はファンの為にも必要だと思う)。

だがそれまでのSgをほぼ総スルーして来た自分にとって、このALで一気に保管されて「プラスティック・ラブ」「Borderline」「好きって言ってよ」等多数プレイリスト入りで個人的に満足度の高いALだった。

高木紗友希も入った「プラトニック・プラネット (Ultimate Juice Ver.)」に事務所と現場スタッフとのギリギリの攻防に愛を感じて良かった。

ずっと苦手だった「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? をこのALで好きになり、再生数100回以上も聴いてたのには自分でも驚いた。

次点

森七菜『アルバム』はビジネス臭のすごいPUFFY愛のしるし」カバーは何も響かなかったが、ALオリジナル曲に良曲がいくつかあって結構聴いてた。

BEYOOOONDS『BEYOOOOO2NDS』「Now Now Ningen」「Hey! ビヨンダ」「こんなハズジャナカッター!」の3曲プレイリスト入りで、特に「こんなはず~」よく聴いてた。てか今でも。

SPEEDのトリビュートAL『SPEED SPIRITS』もなかなか良い盤だった。まあ詳しくは近いうちに別で触れるが、少なくとも残念トリビュートでは無いので気になる方はチェックを。

振り返り

2021年のベスト記事の振り返りで、予告した通り藤井、愛理の1、2フィニッシュになりましたね。

そして、JuiceのALも我慢したからこそめちゃくちゃ好印象になったのもあるけど、基本一定以上気に入った作品に関しては、節約< 損失 がとてつもなく大きいのを改めて身に染みた1年だったので、(金銭面も大切だが機会的損失に関しては取り返せない)

まあ、気になる曲位だったら今まで通りAL待ちでも良いし今後もそうすると思うが。

気に入った作品はいつ出るのか分からないALを待つのではなく(外れアレンジされる可能性もある)

積極的に配信(ダウンロード)利用していこうと思います。

そしてこれも毎年書いてるが、結局サブスク未だに解禁してません。

来年や再来年は解らないけど、今年もサブスクは加入しないかな。

プレイリスト作りたい欲だけあるが。とりあえず

「サブスクでも聴ける」ではなく「サブスクじゃないと聴けない」曲が増えたらその時に加入を考えると思います。

※ちなみに前年の記事です 2021年 ベスト選曲+アルバム集

今年もいい作品との出会いが皆さんに沢山ありますように!

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