いやー毎日暑いですね。(2018.05追記有り)
新コーナーiMusic シャッフルでは、個人的にボータブル端末に入れている全曲(いわば、全て好きな曲)を毎回シャッフルして、再生された10曲の中から1曲を選んで語っていきたいと思います。
今回選んだ曲はこちら。
倉木麻衣「NEVER GONNA GIVE YOU UP」
・作詞 倉木麻衣 Michael Africk 作曲 Michael Africk, Miquel Sa Pessoa, Perry Geyer
2000年6月7日発売。
彼女にとって4枚目のシングルで、3週後にリリースされた、1st AL『delicious way』からの先行シングル。
懐かしい。10代の頃MDでよく聞いていました。
今でも時々プレイリストに入れてます。(今確認したらこの4年で再生回数200弱と、かなり多め)
この曲は、ひとことで言うと「バトル」ですね。打ち込み音と響く重低音が格好良くて心地良い。
聞くと戦闘モードに入るという感じ。だけど叫んだり派手だったり情熱的な戦いではなく 冷静かつ深層心理・頭脳戦な戦闘という感じ。
イメージカラーとしては青で、こんなに、「動」のパワーがあるのに、朝でも、昼だけじゃなく、夜でも寝る前でも聞けて、かつ落ち着けるというのが、この曲の秘めたるパワーを感じるし、だからこそこんなにも長く聴き続けていられるのだと思います。
実際、当時こだわって作っていた、寝る時用のMD(通称夜ディスク)にも、
朝起きた時用のMD(朝ディスク)のどちらにもこの曲を入れていたと思います。
マイケル・アフリックとのラップ部分もインパクトがあるし(むしろ聴きどころ)、当時の王道バラード連発の彼女からして、先行シングルとはいえ、実験的で攻めつつも、マニアックになり過ぎず、キャッチーでちゃんとPOPSのライン上で闘っていて好印象です。
追記 ここで、詩や曲を担当していたMichael Africkの2010年のカバー音源を発見したので紹介します。
ちょっと新鮮ですね。日本語もそのまま歌ってますね。
宇多田と倉木。ヒッキー&クッキー
話は戻りまして、
彼女はデビュー時から常に「宇多田ヒカルのマネだ!」等、批判されることも多く、この少し前の「Secret of my heart」や「stay by my side」のシングル辺りがそのピークだった様に思います。
しかし、このシングルやアルバムで、そこら辺の雑音を一蹴した感はありますね。(追記:実際のピークは『delicious way』発売頃に、宇多田が出演したHEY×3での浜田の言及時らしいです)
確かに海外デビューから逆輸入的な売り出し、小洒落た和製R&Bサウンドや歌唱法(これはある程度仕方無い)など、宇多田フォーマットを踏襲していると思われてしまう側面もあったと思います。
当初この曲はA面の予定では無かったらしいですが、この曲を勝負前のALの先行Sgに選んだ事が、倉木サイドとしての(今後は我々の色で勝負していきますという)意地を見た気がしました。
後の「Perfect Crime」の薄暗さや、「always」の清涼感辺りが、強いて言えば似た雰囲気はありますが、今聴いてもやっぱり本作は頭一つ抜けてる感があります。
単純に曲として、めっちゃ予算かかってるなというのも感じますが、あのタイミングでの彼女の周囲の緊張感が曲にも反映されていると思いますし、大衆向けでは無くとも、A面にしたのは長期的に見ても彼女の楽曲イメージの拡大にも繋がりましたし正解だったと思います。
ネタ元?Rick Astley「Never Gonna Give You Up」
コメントで、この曲のサビ歌詞の元ネタ?らしき曲の情報を頂いたので、その曲のPVを紹介します。1987年のヒット曲でRick Astley「Never Gonna Give You Up」です。
Rick Astley – Never Gonna Give You Up (Video) (Official Rick Astley)
確かに、印象的な”Never gonna give you up Never gonna let you down”は
作詞は共作なので、年代的にMichael Africkのアイディアでしょうか。
曲調は爽やかなユーロビートで、倉木の曲とは一見対照的に思えますが、両曲共に跳ねた音色が似ている気もします。面白いですね。
いうことで今回は、
倉木麻衣「NEVER GONNA GIVE YOU UP」でした。
ここまで長く書くとは思いませんでした。曲によって長さはかなり変わると思います。
ちなみにシャッフル1曲目は2Pacでした!
次回は何の曲だろう?お楽しみに
DEHA
コメント
この曲は倉木麻衣が男性になり切って歌ったような印象を受けます
イントロのNever gonna give you up Never gonna let you downというフレーズはRick Astleyというイギリス人男性歌手の1987年の同タイトルのヒット曲にもありまして
そちらは男性から女性への熱烈な求愛ソングとなっていてその世界観を拝借して倉木麻衣が男性の立場で歌ったのかな、と
歌い方が雄々しくて歌詞の世界観もなんとなく女性的よりは男性的な印象を受けます
倉木が女性の立場で歌ったのは唯一ラップパートのto Mai Kだけかもしれません
ラップパートも倉木が表現する歌の男性主人公の言葉であり男性ラッパーの声を加えることで更に男らしさを強化したような気がします
かなり低い音域で歌ってるのも男性らしさを表現するためかもしれませんね
返信遅くなりすみません、コメントありがとうございます。
>イントロのNever gonna give you up Never gonna let you downというフレーズはRick Astleyというイギリス人男性歌手の1987年の同タイトルのヒット曲にもありまして
>そちらは男性から女性への熱烈な求愛ソングとなっていてその世界観を拝借して倉木麻衣が男性の立場で歌ったのかな、と
知らなかったので聴いてみました。歌詞もそうでしたが、曲のサウンドアレンジも少し意識している気がしました。
また今回歌詞も読み返してみたら、仰るとおり男目線の気がしました(今まで気付かなかった)。
匿名さんのコメントを機に再発見が色々と有り、ぜひレビュー読者の方々にも!と思い記事の方でも追記で紹介させていただきました。興味深い考察コメントありがとうございました。m(_ _)m