シャッフル音楽レビュー第16弾。
今回選んだのは、この曲です。
安室奈美恵 「ASKING WHY」
・作詞 NICO ・作曲 小室哲哉
2000年1月1日発売SG『LOVE2000』収録
この曲との出会いは「LOVE2000」発売前の年末頃?(入荷はしてたかも)地元の音楽ショップで、流れていて「お、安室の新曲??でもこの曲はLOVE2000じゃないし、アルバム曲か?」と。
その後サビでタイトルフレーズが聞こえて、B面のタイトル情報は知っていたので、「ああカップリング曲だ」とすぐに気付きましたが。
復帰以降の彼女の作品はヒットポップ路線は「RESPECT the POWER of LOVE」位で、
「I HAVE NEVER SEEN」 、「toi et moi」、「SOMETHING BOUT THE KISS」「LOVE2000」と、どちらかというと音楽的には、マニアックな楽曲が多かったので、
この曲を初めて聞いた時に感じた、安室奈美恵の久々の王道路線がすごく新鮮だったのを覚えています。
まず字面でも、音声でもタイトルの響きがカッコイイですよね。
声に出して呼びたいフレーズというか。
楽曲としては売れ線は大げさかもしれませんが、王道の良質バラードです。
同月にリリースされたアルバム『GENIUS 2000』にも収録されました。
サウンドはシンプル目マイルドホーンと、対するドライなドラム音が
一見ミスマッチ感が好きです。家具で例えると、シルクの布にステンレス家具という感じ!?
詩のメロへの載せ方が独特で、ちょっとクセがありますね。ちょっと字余り粘度感があるというか。
それがサウンドと共に、まどろむ様な雰囲気の浮遊感を醸し出しています。
ドラマチックな曲展開ですし、詩の内容もファンへのメッセージソングにも取れるようなところもあり、
人気高めかなと思いましたが、去年の『Ballada』のリクエスト順位を見てみたら以前レビューを書いた「B w/z you」の21位より、2ランク下の23位だったようですね。(どちらもBallada収録ならず)
参考記事
安室奈美恵「B w/z you」レビュー 隠れた夏バラード “SWEET 20 BLUES”
安室奈美恵「B w/z you」 97年のアルバム『Concentration 20』のアルバム曲です。 この曲の印象は”OKINAWA”・・・
まあ、確かに今聞き返すとアレンジはちょっとシンプルですが、
(繰り返しになっちゃいますが)当時の流れで聞いた時のあの「久々の売れ線曲だ!!」感は、忘れません。
今回は、PVも無く寂しいので、
久々にイメージイラストを描きました。
こちらです。

暖かさと凍りつく感情が一体になり、全体的に闇と光にマイルドに包まれてるイメージです。
この曲は色々なことがあっても、なんだかんだで”優しさ”(包まれてる)のワードが浮かんでくるんですよね。
彼女が、アコースティックライブが似合う年齢になってきたら、
また歌われる機会があるかもしれませんね。
ということで今回は、安室奈美恵「ASKING WHY」でした。
毎回ヤラセなしで15曲の中から、ここまで来ていますが今回の15曲は、1曲を選ぶのにすごく迷いました。
他のミスチルの「蘇生」やリンドバーグの「every little~」を書こうと思いましたが、まあまた別の機会に。
次回は、どんな作品が選ばれるでしょうか?お楽しみに
DEHA!!
コメント
この記事を読んで改めて聞いてみましたがいい曲ですね
歌詞が特に好きです
わかりやすいけど深みがあって当時の安室には珍しく海のような母性を感じさせる優しい世界観
作詞担当のNICOって誰なんでしょうね?検索してもほとんど情報がなくて名のある作詞家の変名なのかなと思いました
HEY!HEY!HEY!では下ろしたゆるふわウェーブヘアに清楚な白シャツと黒の膝下スカートという珍しくもフェミニンでコンサバなビジュアルで歌っていたのが印象的でした
どことなく母親らしい雰囲気が漂っていて「母性」がテーマだったのかなと思いました
ショッキングな事件直後のtoi et moiでは喪服のような黒ずくめに目を隠すような目深に被った帽子というファッションが痛々しかったです
その時期に比べると随分安定したようで見ている方も安心しました
踊らないボーカリストとしても稀有な存在だと思うのですがやっぱり激しく歌い踊る路線があってこそのこういうバラードなのかな・・・と改めて引退は必然だったんだろうなと思いました
世界のどこかで平穏に暮らせていますように
コメントありがとうございます。※記事内のクレジットがA面の「LOVE2000」の情報になっていたのに気付き修正しました。
>作詞担当のNICOって誰なんでしょうね?検索してもほとんど情報がなくて名のある作詞家の変名なのかなと思いました
そうですね、変名の可能性が高そうですね。あとはコンペ的な曲単位での契約だった人かもしれませんが。
ふとTERIYAKI BOYSが浮かんだので、「メンバーにいたような?」違うだろうと思いつつもしやと調べたら、こっちはNIGOさんでした^^;
>どことなく母親らしい雰囲気が漂っていて「母性」がテーマだったのかなと思いました
そうですね、包んであげるから~という詩も印象的ですが、安室版「聖母たちのララバイ」の様な、詩も曲も包容力のある楽曲だと思います。
>ショッキングな事件直後のtoi et moiでは喪服のような黒ずくめに目を隠すような目深に被った帽子
Mステですね(他でもそうだったかも)。白づくめで復帰出演した華原朋美と2人ともに印象に残っています。
この曲、HEY HEY HEYで歌われていた様ですね。完全に忘れてました。そう言われてみると当時ビデオに録画していた気がする・・・。
そうですね、最後まで走り抜けた彼女。これからは穏やかに彼女らしく過ごしていて欲しいですね^^
この曲は安室ちゃんが匿名で参加して作詞を担当しているらしいですね、
当時息子が産まれ立て続けに親族が亡くなっていく中で、息子さんに自分が産まれたきたからみんなが辛くなったと思い込んで欲しくなくて書いた詩だったとか、なんとか。
本当に素敵な歌声で、聞く度胸がキュッとなります。
匿名さんコメントありがとうございます。
その説?は初耳でした!
NICOという作詞家=安室ちゃんのPNという線が濃いのですね。
もし事実だとすると、2年前のコメントの方の誰かの変名の可能性が〜というのも当たってたんですね。
記事内でも触れてましたが、この曲は歌詞の譜割りがプロのそれっぽくなくて
良い意味でクセになる感じがしたのも、ある意味必然だったのかもしれませんね。
そして息子さんへの温かいエピソードを知ってから改めて聴くと、また違う曲のパワーを感じました。貴重な情報ありがとうございます^ ^