新作ピックアップ、今回取り上げる作品はこちら。
モーニング娘。’17「ジェラシージェラシー」
2017年3月8日発売の13期メンバー加入後初の両A面シングル『BRAND NEW MORNING/ジェラシージェラシー』より。
・作詞 つんく ・Rapアレンジ U.M.E.D.Y. ・作曲 つんく ・編曲 大久保薫
ラップも織り交ぜつつブラスも印象的な、お洒落な雰囲気のミディアムナンバー。
歌詞は可愛くて器用なあの子に嫉妬しちゃうけど、負けずに己を高めていこうという内容です。
PVはこちら。
モーニング娘。’17『ジェラシー ジェラシー』(Morning Musume。’17[Jealousy Jealousy])(Promotion Edit) (モーニング娘。 ’17)
「愛の軍団」(13)PVの色味を抑えたような、シックな感じのPVですね。
ラップパートのカラフル衣装・演出含めてK-POPよろしくな雰囲気は個人的には嫌いじゃないですが、PVとして流れで見ると色味的にもこの曲にミスマッチに感じてしまいました。何かが惜しい。
本音と建前、表と裏的な、コンセプトやビジュアルでのコントラストの対比も狙いなのだと思いますが、あのカラフル衣装のRapシーンはあえてセピアとかにして色味を消したら、全体として地味にはなりますが程良い年代感も出て、雰囲気あるPVになったかもしれません。
なお、ラップパートのあるシングルA面曲としては、3rd「抱いてHOLD ON ME!」(1998)、15th「Do it! Now」(2002)、40th「なんちゃって恋愛」(2009)に引き続き4作目ですね(何か抜けてたらすみません)。※「笑顔の君は太陽さ」については、全編に渡っての変拍子?なので、ラップパートという意味合いでは除外しました。
過去曲の振り付けも多数
またこの曲では、彼女達の過去の曲(2012年~が中心)の振り付けがリメイクされ取り入れられています。
全編で出てくるクネクネスネークの「ブレインストーミング」(13)をはじめ、「愛の軍団」(13)、「Help me」(13)?、「ワクテカ take a chance」(12)など。
他にも
Aメロの「Oh my wish!」(15)、「泡沫サタデーナイト」(16)
Bメロの「君の代わりはいやしない」(14)、「TIKI BUN」(14)、「時を超え宇宙を超え」(14)
この記事を書いてから気付きましたが、サビの連続ウェーブや、腕回し、イントロの体全体をカクカクさせる等「青春小僧は泣いている」(15)成分も多いですね。
他にもあると思いますが、いわゆるEDM期間からの取り入れがメインですね。
唯一?サビで13期2人の「しょうがない夢追い人」(09)の印象的な振り付けがあります。
どこか「淋しい熱帯魚」(89)っぽい13期の2人と、後ろで踊る大勢のバックメンバーの図が
WINKとおニャン子のように見えないでもないです。^^
チョコとバレンタインソング
この曲の雰囲気、全体的にお洒落ではあるのですが、
この引っかかる感じ何だろう? 何故か○ッテやブル○ンのチョコが浮かんでくる・・・
そうだ! チョコレートのCMソングっぽい事に気づきました。
バックのハイトーンブラスなどCM SE系で広く使われる様な、耳につき易い音使いも影響しているのかなと思います。ビジュアル面でもそれっぽいですが。
ある意味、裏バレンタインソングと言えるかもしれません。
推測ですが3月リリースの曲ではあるけども、メンバーの一時休業等もあったので、リリースのタイミングがもう少し早いタイミングであればもっと(バレンタイン仕様に)寄せに来たかもしれませんね。
「クラスに人気の彼に本命チョコを渡したい。可愛い子もライバルも多すぎて気後れしそうになるけど、私だってどこか負けてないはず。」
ただ、よくあるよそ見をしている”彼”に向かっての振り向いて!というジェラシーでは無くて。
ここの「彼」の部分は、単純に歌詞のような未来のLover boyの為である一方で、”注目を浴びたり、讃えられる”ような、未来の憧れの自分に置き換える事も出来ますよね。
色んな意味を含めて、そんないつか憧れの彼(自分)にチョコを渡すため、それぞれが奮闘している。
そして自分と同じように、必死に切磋琢磨している周りのライバル女子達に向けての、負けていられないという方向性のジェラシーなのかなと思います。
という事で、勝手ながらこの曲を”自己研磨系バレンタインソング“とさせて頂きます。^^;
アイドルのバレンタイン曲
ちなみに日本で一番浸透しているであろうバレンタインソングの、
国生さゆりさんの「バレンタインキッス」(86)は、可愛らしいサウンドですが、”私ちょっと最後の手段で決めちゃう~”の歌詞にもあるように、かなり行動派で積極的なので”体育会系バレンタインソング“ですかね。
渡り廊下走り隊によるカバーのMVを紹介
【PV】渡り廊下走り隊7/バレンタイン・キッス【公式】 WarotaOfficial
今回初めて聴きましたがダンスPOPにアレンジされてますね。
「ジェラシージェラシー」とはある種対の曲ですね 。
ちなみにバレンタインというか、チョコっぽいハロプロ曲だと、この曲ですね。
Juice=Juice 『イジワルしないで 抱きしめてよ』[Don’t be spiteful, but embrace me](MV) (JuiceJuice)
※このMVには、怪我をした宮本佳林に代役として、ダンスシーンでモーニング娘。の石田亜佑美が参加しています
コメント
これがデビュー曲の13期は両A面1曲目の「BRAND NEW MORNING」と共にこの曲でもフィーチャーされていて相当良い扱いですね
反面12期があまりにも可哀想・・・デビューシングルトリプルA面1曲目の「青春小僧が泣いている」はあまりにも新人らしからぬ渋い楽曲な上に
3曲目の「イマココカラ」以外怪我でMV撮影参加できなかった鈴木香音の代わりに参加した宮本佳林がピンチヒッターにも関わらずかなりソロカットが多く(2曲目の「夕暮れは雨上がり」も同様)これがデビューなのに12期は思いっきり割を食ってしまいました
しかも新メンバーのソロパートは確かほぼ皆無という・・・
これが尾を引いているのか早々に卒業した尾形を含めいまだに12期は不憫な印象が強いです
ハロオタ内ではつんく作の「ジェラシー~」の方が人気みたいですが個人的にはアニソンみたいなベタ感が強い「BRAND~」の方が好きです
田中れいながソロイベントでこの曲を歌っていたんですがOGの田中が「We’re BRAND NEW MORNING(娘。)!」と歌うのは違うだろwと思ってしまいました
つんくリスペクトの田中は「ジェラシー~」の方が好みかと思ったらそう単純でもないようで
「BRAND~」では♪恨むなかれ♪と歌い「ジェラシー~」では♪Jealousy/誰かと比べイラってる/ジェラっちゃう♪と逆のことを歌っている対照性が面白いですね
コメントありがとうございます。
12期はスタートダッシュが恵まれてませんでしたね。
本格合流後も、新曲は「シャバダバ」も「見返り美人」も使えないので、実質4月のSgが決まるまで「チキブン」1曲でだましだまし引っ張ってたイメージが強いです。
やっとの新曲もflatさんが書かれているように、歴代で見ても不遇の扱い。
さらに宮本佳林に関しては「イジワルしないで~」の石田の件もあるし、
代役を務めてくれる事自体はありがたい事だし、本来は好感を持ちたいところなのに
事務所側もプッシュしたかったのでしょうが、ダンスシーンはともかく、
顔アップシーンまであり(しかも多い)、肝心の12期よりも目立ってて、
あんな推し方したら、逆に彼女の印象が悪くなるというのが何故分からなかったのかと、
今でも思い出すとモヤっとしますね。せっかく頑張ってくれた彼女も可愛そうだなと思います。
そうですね12期には、せめて青春小僧のAメロの「だ・か・ら」「わ・た・し」等の数文字だけでも良いから
4人にソロパートあげて欲しかったですね。(何となくつんくさんは、そのイメージで書いてた気がしますが、歌割りの振り分けは別の方なんでしょうね)
タイミング(リズム)さえ気をつければ、そこまで音程も気にしなくていいし
短いけれどインパクトもあって、新人には最適なパートだったと思いますが。
田中れいなのBRAND~は以前動画で見ましたが、たしかゾンビコスプレ?でシュールでしたね。
彼女はずっと歌唱への意識が高いのも感心します。また卒業後の娘曲を積極的に歌ってくれるのも、他のOGにはあまり見られないので良いなと思います。
以前、「弩級のGoサイン」を戦隊ソング的と記事で書きましたが、「BRAND~」も、勢いとスピード感があり、特撮のメタルヒーロー曲ぽいなと当時思ってました。
まあこの頃には工藤のルパンレンジャーへの序章が始まっていたと・・・(妄想発動、脱線失礼)
そうですね「ジェラシー」が好きという声はよく見ますね。言われてみると「BRAND~」とそれぞれ対照的な事も言ってるんですね。でも、歌に乗せるとどちらも本音で発信してるのが伝わっきて、面白いなと思います^^