SMAP『Hey Hey おおきに毎度あり』レビュー ダサい服着た センスある曲

プレイリストをシャッフルして、出てきた楽曲15曲の中から1曲をセレクト。
ちょっとマニアックな音楽レビューの第21弾。 今回選んだ曲はこの曲です。
 
SMAP 「Hey Hey おおきに毎度あり」
・作詞 庄野賢一、えのきみちこ  ・作編曲 庄野賢一
1994年3月12日発売の12枚目のシングル。
 
当時、テレビ東京系の(たしか)夕方6時半の「愛ラブSMAP」という番組を毎週見ていたので、リリース当時TVでよく聞きました。
 
歌詞が関西弁で、商売や景気やらセールスのおじちゃんのような台詞で、かつラップ有り、というコミックソング1歩手前?の、インパクト絶大の楽曲です。
 
今でこそ、アイドルでもこうした楽曲を歌うのは珍しくないのかもしれませんが、
リリース当時はSMAP本人たちにもファンにも、衝撃の1曲となった曲です。
 
ちなみに、“ダサい”という表現は当時のこの曲に対するメンバーが語った言葉として、
本レビュー記事では、あえて褒め言葉として使用しています。
 
ジャニーズのグループは、時々コメディタッチの曲をローテーションのように必ずやりますよね。
古くはシブがき隊(?)の「寿司くいねえ」だったり、TOKIOやV6、嵐も時々ありますね。
ノルマか何かなのでしょうか。まあ幅広い層に、親しみを持ってもらえますし、嫌いではありませんが。
 
この曲の優れた所は、キワモノ的な下衆ダサ感をぱっ見、前面には押し出してはいますが、音楽作品として骨組みがきちんとしているのを感じます。
だからこそ、思い切り遊べるという余裕すら感じます。
 
バブル後期を思わすような、緩めに弾む心地よいダンスグルーブ感や、泥臭さもありつつ音感の軽さも心地よいです。
 
曲も約3分40秒と簡潔で、音色も、メンバーの歌声も含めて全体を通してカラッとしつつ、良い意味でダラっと力を抜いたラフクールな印象を受けます。
 
この曲で初のオリコン1位を獲得したSMAPは
その後「オリジナルスマイル」、「がんばりましょう」と次々加速して勢いを増して行きます。
 
一見タイトルやサビの印象から「Hey Hey~」の系列の様に感じる「がんばりましょう」は、
ビートから、ダンストラックの作り込みから、全然違っていて、シュッと洗練された、カッコイイ王道のアイドルPOPSですね。
 
今、聴き比べたら、こんなに差があったっけ?と驚きました(色で言えばオレンジと青な感じ)。
 
そいういう意味でも、その後エリート街道に突き進むSMAPにとっては
あのタイミングでこそリリース出来たシングルだったのかもしれません。
 
その後、彼らはバラエティに富んだ数多くのシングル軍をリリースしています。
ですが、例えば「BANG! BANG! バカンス!」も冒険心がありますが、あれは”余裕が有る大人のおふざけ感”だと思いますし、
 
リアルのどう転ぶか分からない!という緊張感ある体当たりでの泥臭い冒険作は、本作が随一だと思います。
(2nd「正義の味方はあてにならない」は狙いすぎているので除きます)
 
今回はPVも無く(確かPV作品自体制作されていない)寂しいので、
 
またまた、楽曲イメージでジャケットを描いてみました。
 
heyheyookinimini3
 
明るく、景気の良さも感じる雰囲気と色味はパステルカラーのイメージです。
 
ただ、この曲は外見にとらわれず、背景にあるクールな部分をクローズアップしたかったので、
色味は少し落ち着かせました。十分にPOPですが。^^;
 
個人的にラップの草薙、中居くんパートがお気に入りです。
宇多田ヒカルもこの曲が好きだと、昔何かで見て共感したことがあります。
分かりやすく言うとビジュアル派よりも、楽曲派にこそ評価の高い曲だと思います。
 
そうなんです、この曲はいわば“ダサイ(奇抜な)格好をしたセンスのある曲”なのです。
 
この先も、ずっと色褪せない名曲だと思います。
 
ということで今回はSMAPの「Hey Hey おおきに毎度あり」でした。
 
次回もお楽しみに。
 
MAIDO!!