柴咲コウ「Glitter」レビュー 部屋の中で起こる 4分間の星のパレード

ちょっとマニアックな音楽レビューの記念すべき第20弾。
 
今回選んだ曲はこの曲です。
 
柴咲コウ「Glitter」
2005年2月16日発売されたシングル。TBS系『恋するハニカミ!』テーマ曲
・作詞 柴咲コウ ・作曲 市川淳 ・編曲 華原大輔 ストリングス・アレンジ 前嶋康明
 
柴咲コウ – Glitter 
 
ジャズ風でリズムカルなミディアムソングです。
 
本人作詞の、ふとした家庭の中の風景を
まるで童話のように質感良くファンタジーに描いた詩の世界観は秀逸です。
 
音色やメロ、アレンジも含め全体的に非常にお洒落で上質感が溢れています。
 
楽曲としても、もう少しかわいいと(甘々な)アイドルメルヘンな世界になりそうな所を

格好良いメルヘンで収まっている所(バランス)に、製作陣のセンスを感じます。
 
世界感に浸りカッコつけても”さま”になるし、自然体に笑顔で歌っても照れを感じさせない、越妙なバランスです。
女優アーティストが歌う、ミディアムポップスとしては最上級と言っても過言ではない、理想的な楽曲だと思います。
 
PVのメリーゴーラウンドを主軸にサーカス風の演出も良いです。(ラストのCGはやり過ぎ感あるが)
曲にしろ映像にしろ世界観がバチッと作り込まれているから、ポップかつ非常に格好良いです。
 
PVで唯一、あれ?と思う点は
PVを初めから観ていけば分かるのですが魔法でドレス姿にメイクアップ(変身)!なのに
1番のサビ頭でドレス姿がフライングして出て来る所ですかね。
そこ以外の時系列は綺麗にストーリーに沿っているので、そこだけ明らかに不自然なシーン。
 
恐らく一旦、編集完成後に事務所チェック?で
メディアや、ランキング番組等で紹介される際の画面栄えを考慮して
監督的には渋々差し替えた感じでしょうか。
 
 
後はマライア張りの貫禄溢れる(海外風)ジャケは、
“誰得?“なのだろうと当時思ってました。
タイトルとは合っていますし、インパクトはありますけどね。
 
曲やPVの上質な世界観とはちょっとずれているかなと思います。まあ、狙いで
この世界を仕上げる、(創造主的な)魔法使いのイメージであえて一線を引いたのかもしれません。
 
今回選んだことで、久々に曲を聞き返しましたが、そのクオリティーに改めて感動しました。
 
さながらこれは4分間の、上質なディナーショーを体感(トリップ)しているようです。
 
ということで今回は、今の冬の時期にぴったりな世界感の、柴咲コウ「Glitter」のレビューでした。
 
DEHA!!

 
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