高橋ひろ「太陽がまた輝くとき」レビュー やわな生き様じゃ キミの夜明けに続かない

シャッフルレビュー第55弾、

今回は今年アニメ開始から25周年を迎えたあのアニメED曲です。

溢れんばかりの哀愁に何を見る?

高橋ひろ「太陽がまた輝くとき」

・作詞作曲 高橋ひろ

1994年6月17日発売のSg。アニメ『幽遊白書』第4期EDテーマ曲。

降り続く雨の情景に、君への思いや、街や人々を照らし合わせた歌詞の世界。

雨が止めば全て解決するわけじゃないが、太陽が再び輝くときに、何が待ち受けているのだろう。

哀愁溢れる、ノスタルジックバラード。✩2.7

外は雨がまだやまずに 濡れてる人々と街が それでも太陽信じてる

のサビのフレーズも印象的で、7月も終わりに言うのもなんですが、梅雨の時期に似合う曲です。

この曲は未だに良い意味で違和感があり、アニメ曲っぽくないですよね。それくらい曲の持つ、繊細でノスタルジーな世界観(昭和感というのかな)が完成されている。

歌詞も文学的で情熱のある歌詞も特徴的で、昼ドラのドロドロっぽさとは違うけど、N○Kの硬派な青春ドラマの主題歌な印象か。

アニメのEDでは、写真(セル画)がコマ送りで動くという、本編とは違う大人っぽさがあり好きでした。そこで、ヒロインの螢子の存在を思い出すという・・・。

(原作と比べるとアニメでは出番も増えてるものの)この作品は珍しくヒロインの一番の見せ場が、EDなんですよね。

完成された世界観

久々に歌詞を見返してみましたが1番の歌詞だけでもギャップが凄いですが、2番の歌詞は “君への想いは 嵐が逆巻く夜の海” など『嵐が丘』じゃないですが、さらに激情の世界観の歌詞なんですよね。

ということで、1番の歌詞はこれでもアニメ視聴者の年齢層を考えての、考慮された描写だと分かります。

ひとつ前の「アンバランスなKissをして」がアニメテーマ曲としても分かりやすい曲だった事も、この曲の衝撃の理由でもあります。

曲のクオリティが悪い訳ではなく、むしろ”マジ”な世界観なんですよ。まあ歴代の馬渡さんのED曲も、アニメ本編とリンクする直接的な表現は少なかったのでそれも踏襲したとは思います。

当時子供だった自分の印象は色んな意味で「(あれ、このアニメってセンチな学園モノだったっけ?)え?良いの?ほんとにこれでいいの?」(今にして思うと、この違和感があったからこそ、当時何度も聴き込めたのかもしれません)という気持ちでした。

例えば『ドラゴンボールZ』のEDでこの曲掛かってきたら「あれ!?こういうアニメだったっけ!?」と、チビってズッコケちゃうはず。

まあ強引に考えるなら、暗黒武術会を終えた、いわゆる魔界の扉編というストーリーの時期で、霊界・人間界・魔界という複数の世界観や、桑原の次元を引き裂く次元刀、異次元に住まう樹という敵など、異次元が意識されたストーリー展開だったので、EDとしても毎回アニメ本編からEDでスパッと現実へと時空越えを演出してくれていた、と思うとスッキリする!?

「時が経てば 僕の今の気持ち きっと分かるはずさ」の歌詞も、今は子供で良く分からない君達にも、やがて分かる時が来るさというメッセージも感じました。

アニメEDだった事も含めて、サビ最後のフレーズ “やわな生き様じゃとても絵にはならないね“の歌詞に全てが込められているのかもしれません。

独自スタイルの高橋さん

まあ今と比べて90年代は、他にも爽やかなイメージの男性アーティストも多かったですが。その中でも、高橋ひろさんは佇まいから滲み出る育ちの良い好青年感が異彩を放っています。

一般的にちょっと崩したラフな感じが格好良いとされる音楽シーンにおいて、ちょっと異端な感じですね。

チューリップの3期メンバーとしても活動されていた高橋ひろさん。

惜しくも2005年、若くしてこの世を去ってしまいましたが、その同じ年に馬渡さんとのマキシSgで、幽白主題歌をセルフカバーした”05″Verや、幽助役の佐々木望さんのカバーVer等もあります。

 

「太陽がまた輝くとき」イメージイラスト

久々に、イメージジャケットを描いてみました。

こちらです。

高橋ひろ「太陽がまた輝くき」Image illust

テーマは、曲と高橋さんの持つレトロモダン感と、清潔感を大事にして描きました。

そして、諦めたことがあっても、もう一度”太陽” / “目蓋”が開く時に

そこに光あふれる未来が映っていたら良いなという願いを込め。

今回もカラーに苦戦。というかモノトーン/セピアのイメージだったので、なるだけ色を加えたくありませんでした(結果的に付けてますが)

ちょっと目立ってしまった青の炎は、雨の雫を書きたかったところを、幽白のイメージと太陽の炎を合わせて、こうなりました。

え、右の指の角度が変!?・・・では、右の指は霊丸を構えた人差し指だとイメージしてください^^;

幽遊白書25周年

幽遊白書25周年という事で、昨年からやグッズやらコラボイベント凄い勢いで展開されていますが。

参照 スタジオぴえろ内 幽遊白書のページ (新しいウィンドウで開きます)

7月27日には、Bru-rayボックスの発売も開始しました。

実は2回目のBlu-ray化ですね。今回は、霊界探偵編、暗黒武術会編、魔界の扉編、魔界編の4つのボックスに分かれてます。

今回は4BOXで全て揃えるとなると7万7760円(税込定価)と、そこそこのお値段ですが、

2009年の前回は全3BOXで、全て揃えるとなんと14万7000円!!(当時5%税込定価)

だったので、それと比べると約半分になって敷居は下がった気はします。(映像特典はそれぞれ異なっています)

個人的には、15周年の時は記念グッズも数種発売されて、幾つか買いましたが今回は、種類が多すぎて逆に手を出せない感じに。^^;

Blu-rayは1(長編映画入り)と4(新作アニメ入り)だけ買おうか迷い中です。

最後に。幽白のED曲は恵まれていたのか

一言で言えば、恵まれていたと言い切れます。(主観によると思いますが)

時代があと数年違っていたら、OPED共にバンド等の小気味良いJPOPが採用されていたかもしれません。

たしかに最先端のJPOPとは少し外れていたかもしれませんし、当時他のアニメのZA○DやらWAN○Sなど、のネームバリューの(印象の)豪華さを正直羨ましく思うことも少しはありました。

それぞれソロデビューまでも、高橋さんはチューリップ、馬渡さんはドリカムのバンドだったりと、その経歴も作品に生きているのだと感じます。

そういう意味でも高橋ひろさん、馬渡松子さんという、とても趣の深いアーティストであった事を心から良かったと思っています。(唯一「デイドリーム~」の曲調だけ当時苦手でしたが)オリジナル曲含め、幽白の曲は今でも色褪せることなく大好きです。

そして、彼の残した数々のメロディーは今後も輝き続け、僕らを照らし続けてくれるでしょう。

今回、選曲の際に他にも馬渡さんの「ホームワーク~」も出てきて、Blu-rayの発売も迫っていた時期でしたし(結果的に間に合わなかったが)これは幽白系を書けとの暗示かと思ったので、梅雨終わったしなぁと思いつつ選びました。

ということで、今回のレビューは、高橋ひろ「太陽がまた輝くとき」でした。

では、次回までbye bye!!

コメント

  1. 匿名 より:

    幽遊白書の主題歌は一貫して都会の大人の男女の孤独が歌われていました
    ヤンキー男子中学生がメインのオカルトバトル漫画にはあまりそぐわない世界観ですがメインの4人がかなり大人びた雰囲気だったので意外と違和感がなかったですね
    同時期にビーイング系がブームだったせいか幽白主題歌のサウンドもそれらの影響を受けたようでドラムとベースのリズム隊が薄くてやや軽い印象を受けます
    この太陽がまた輝くときも本当に名曲だと思うんですが打ち込みの音が軽くて下手するとデモ音源に聞こえる部分もあるのでそこはちょっと残念です
    前作のアンバランスなKISSをしてが20万枚以上売れたのだから予算増やして生楽器使って欲しかったです
    とはいえやっぱり名曲ですね、馬渡松子さんや後番組の忍空の主題歌を担当した鈴木結女さんと共にもっと精力的に活動して欲しい実力のあるアーティストでした

    • tona より:

      >幽遊白書の主題歌は一貫して都会の大人の男女の孤独が歌われていました

      コメントありがとうございます。そうですね、サウンド的にもアニメテーマぽいのは「微笑みの爆弾」と「アンバランスなKissをして」位で、馬渡さんEDの男女の恋愛のクールな世界観も好きでした。

      >打ち込みの音が軽くて下手するとデモ音源に聞こえる部分もあるのでそこはちょっと残念です
      >前作のアンバランスなKISSをしてが20万枚以上売れたのだから予算増やして生楽器使って欲しかったです

      自分は打ち込みと生の聞き分けが、あまり出来ないので、なんとなく「アンバランス」が打ち込みメイン、「太陽~」はほぼ生だと思ってました。匿名さんが指摘されたということは、リズム隊など始め意外と打ち込み要素の高い曲なのですね。だとしたら、確かにメディアレモラス(レコ社)には予算を増やして欲しかったですね。ビーイングの影響もあるかもしれないというのは、なるほどと思いました。

      >馬渡松子さんや後番組の忍空の主題歌を担当した鈴木結女さんと共にもっと精力的に活動して欲しい実力のあるアーティストでした

      馬渡さんは現在も音楽活動されていて嬉しいですが、病気後は当時の様な抜群の歌唱力とは違う形で、模索されていると思うので応援しています。いずれにせよ、高橋さん、馬渡さん共に当時の歌声を、こうして素晴らしい作品として残されていることに感謝の “アリガトウゴザイマス!” ^^