w-inds.「We Don’t Need To Talk Anymore」レビュー 評価するべき 孤軍奮闘者たち

シャッフルレビュー第56弾。

今回選んだのは、近い将来に再評価されると思うこのユニットの曲です。

洋・邦・K を総括した POPS

w-inds. 「We Don’t Need To Talk Anymore」

2017年1月11日発売。38枚目のSg。作詞作曲 橘慶太

シリアス恋愛の世界を、弾むトロピカルハウスサウンドに載せた、サビのホイッスルボイス的なボーカルドロップが印象的なフロアダンス曲。洋邦K-POPを合わせ持つ世界観。(✩2.5)

We Don’t Need To Talk Anymore(MUSIC VIDEO Full ver.+15s SPOT) / w-inds. (windstvofficial

曲アレンジ振り付け、PVの映像共に完成度は高いと思います。アジア人の描く欧米の世界観がよく表現されていると思います。ただ、下手にストーリー性に着目すると、演者達のアクションに突っ込みどころが出てくるので、論理的に見るのではなく、雰囲気に痺れ楽しむPVですね。

曲は勿論ですが、彼らのPVは毎回MTVで日本アーテイストとして孤軍奮闘している様な姿勢も、とても好感が持てます。

強いて欠点を挙げるとすれば、タイトルが長いこと位ですかね。

自分でも今回の記事を書くまで、タイトルを認識出来ていませんでした。番組の曲紹介の時位で、本人たちも、スタッフ、ファンですら、つまり全員、この曲名をフルで言う機会はほぼ無いと思うので、もっと分かりやすくして欲しかったと思います。

サビの歌詞とリンクさせているのは分かりますし、近年の彼らの曲名の9割以上が英語表記というのも、こだわりがあっての事でしょう。無理にカナや副題を付けなくてもいいが、Sgですしせめて簡潔に「Don’t Need Anymore」にするとか。

曲自体は良いのだから、せめて曲名位は覚えやすい形でないと、購入のチャンスはもちろん、視聴も検索のチャンスも減らす要因になっていると思うので、ここは意識した方が良いと思いました。

2010年代のw-inds.ブランド

個人的には、w-inds.は初めのBestまでは時々CD買ってましたが一旦離れてました。

転機は2011年の、”Vocal”と”Dance”それぞれにテーマを絞った10周年Bestが発売された時に”Dance”盤を買い、「Let’s get it on」を聴いて(観て)衝撃を受けたんですよ。

w-inds凄いことになっているぞと。まあこの曲は、これまでも何回もシャッフルレビューの候補曲になって来たので、いずれ書く日が来るでしょう。

モー娘におけるプラチナ期(メディア展開はあまりなかったが、その分楽曲・パフォーマンスに力を入れていた時期)じゃないですけど、こりゃw-inds.こっからが絶対面白いと感じたので、その2011年以降はSgまでは追えませんでしたが、ALが出たら必ずチェックする様になりましたね。

今回の「We Don’t Need ~」の収録されたAL『INVISIBLE』(2017)は、この曲以外はそこまでハマりませんでしたが、近年のALで好きな曲の一例を挙げると、

Blue Blood』(2015)では初期~中期の王道ダンスポップの系譜の「This is the Life」、大人の魅力も加わったミディアム曲「I’m all yours」のサウンドと抜け感も好きで、ハマってましたね。『Timekess』(2014)では「Sexy Girl」が絶品。

彼らを”老舗”というと少し大げさですが(それでも活動歴18年は十分凄いが)、w-inds.の新作なら間違いないというか、少なくとも自分の中では”ブランド化”してますね。

毎回新作ALには気に入る曲があるし、一過性の勢いや流行を越えた先の音楽な感じがして安心して聴けるんですよね。

もちろん初期のアイドル色も高いPOPな楽曲もそれはそれで良いですが、先進性と洋楽・K-POPを良いとこ取りした様な2010年代のALはどれも良盤でオススメですね。

この記事を書いていて気付きましたが、ちょうど7月に新作AL『100』がリリースされたようですね。これも聴くのが楽しみです。

せっかくなので、その新作ALにも収録されているSg「Dirty Talk」のPVも紹介。

最高ですね。これまた安定のクオリティ、楽曲・PVもお洒落でセンス良過ぎて、笑えてさえ来ます。^^

格好つけを前面に出すというよりも、凄いことをサラッとやってみせてる感が好印象ですね。

ただ、これが大ヒットしてて万人に支持されてたら、感情面での補正もまた変わってくるとは思います。

“知る人ぞ知る”(こんなに良質な作品が、なぜ評価されない)な半アングラ状態だからこそ、強く光る魅力というのも分かっていつつ次のことも書きました。

※追記

この記事後、AL『100』聴きましたが「Dirty Talk」と共に「Drive All Night」が良かったです。

バリバリPOPだけど、後半に向けてトリップしていく感じが、安室奈美恵「WoWa」で感じたそれと近い心地よさもあるアッパー曲ですね。

DA PUMP の次に注目されるか

元?事務所の先輩であるDA PUMPが「U.S.A」で再ブレイクしていますが、(橘慶太が立ち上げたのはレーベル?)、荻野目、DA PUMPと来て、次に再評価されるのは、彼らの番か!?

DA PUMPの場合は、初期m.c.A・Tの砕けた世界観感、ある意味原点回帰が、火がつくきっかけとなりましたが、

w-indsの場合は、(良い意味で)一方通行の印象でどんどん洗練されていて、リスナーとしてはこの流れでベストで満足だし、急ぐ必要はないですが。

(まあ色々と大人の事情でそれが必要になった時)大きな再燃を狙うとなると、何かしら変化球のきっかけが必要だとは思います。

もちろん独自に突き進んでる姿勢が格好良いですし、今の流れをぶった切ってまで無理して世間に媚びる必要はないとは思います。

大きなビジネスにはなりにくいかも知れないし、いつになるかは分かりませんが、彼らの2010年代の音楽は再評価される時が必ずやって来ると思っています。

6月には、ダンス&ボーカルグループを集めた初のw-inds主催の Fesも好評だった様なので、着々と世間からも今の彼らが認知されているかもしれません。今後の活動も期待できそうですね。

という事で、今回はw-inds.「We Don’t Need To Talk Anymore」の楽曲レビューでした。

次回もお楽しみに。

コメント

  1. 匿名 より:

    w-inds.はブギウギ66辺りで記憶が途切れていたので最新シングルからその辺りまでのMVを順に辿ってみたんですが音楽的には2008年11月の「Everyday/CAN’T GET BACK」辺りで転換期を迎えたようですね
    それまではどことなくアイドルポップスの雰囲気が漂っていたんですがCAN’T GET BACKでコンテンポラリーなダンスミュージックに傾倒するきっかけになったらしく確かにぐっと大人びて最新の洋楽の要素の強いサウンドに変化したことが感じられました
    基本的にその路線で今も突き進んでいて固定ファンががっちり応援しているのは素晴らしいと思います
    ただ大衆性にはちょっと欠けるかなと思うので来年はw-inds.にU.S.A.みたいなわかりやすい曲が来るといいんじゃないかなと期待しています
    まあなんだかんだで今でもForever Memories~Feel The Fate~Paradox~try your emotion辺りの初期アイドルポップス路線が一番好きなのであんまり最近の路線に何か言うのはおこがましいんですが^^;

  2. tona より:

    >CAN’T GET BACKでコンテンポラリーなダンスミュージックに傾倒するきっかけになったらしく確かにぐっと大人びて最新の洋楽の要素の強いサウンドに変化したことが感じられました

    コメントありがとうございます。転換期の時期は把握していなかったので、コメントを受けてMVを見てみました。仰るようにその曲で雰囲気がグッと今の路線に近くなっていますね。

    >その路線で今も突き進んでいて固定ファンががっちり応援しているのは素晴らしいと思います

    10年近くも一貫して同じ方向へと突き進めるのは、演者はもちろん、それを支持するファンやスタッフ達がいないと出来ないことなので、凄いことだと思います。

    そうですね。狙いすぎず、彼ららしい「U.S.A」(ターニング曲)のカタチがあればいいなと思います。そうした、色々なところから声のかかる曲があると、それを元手(入口)にさらに自分達のより深い世界観を知ってもらえる機会になりますからね。

    >まあなんだかんだで今でもForever Memories~Feel The Fate~Paradox~try your emotion辺りの初期アイドルポップス路線が一番好きなので

    彼らの場合、こうした初期からの振り幅もある事が、よりアーティストとしての魅力を高めていると思うので、今後もその歴史に誇りと自信を持って活動して欲しいですね。^^