マニアックにシャッフルレビュー第38弾。今回選んだ曲はこの曲
水曜日のカンパネラ「桃太郎」
2014年11月5日発売ミニアルバム「私を鬼ヶ島に連れてって」収録曲。作詞作曲 ケンモチヒデフミ。
打ち込みテクノ系のバックサウンドに、ラップ調の歌が加わり不思議な感覚を体感出来る曲です。
歌詞は桃太郎の話をメインにPCエンジンやら、高橋名人やら懐かしいフレーズが幾つも出てきます。意味よりもノリを楽しむ歌詞ですねが、サウンドとのハマりが良く、中毒性も高いので頭から離れないかもしれません。
DAX Space ShowerさんのLIVE映像でこれこそというのがあったので、紹介します。
水曜日のカンパネラ – 桃太郎 @ りんご音楽祭2015
(DAX -Space Shower Digital Archives X-)
一歩間違うと、変な宗教の集まりにもなりそうな、ギリギリのラインの場をナチュラルに統率している絶妙さが好きです。
実際はほとんどファンの方達なのでしょうが、なにより観客がワーワーキャーキャーせずに自然体に、歌い手のコムアイさんを見守っているのが良いですし、
そこがまた一般の登山客の集会に突如不思議な歌い手が乱入してしまったような、場違いカオスとシュール感を盛り上げていて、非常に魅力的なライブ風景だと思いました。
個人的にはこのコムアイさんの歌とシュールな歌唱風景も込みで、魅力があると思うんですよね。やはりキワモノ感を狙って演じている部分もあると思うので”ナチュラルな狂気”ではないかもしれないけど、間違いなく”狂気のナチュラル”は持ち合わせているのが魅力だと思います。
今回記事作成にあたり、PVを初めて拝見しましたが、昔の”ニコニコ動画”感というかギャグアニメ調CGで若者や初見の方にはPVの方が食い付きが良いのかもしれませんが、なんだかなあという印象でした。上でも書きましたがこの曲は日常に溶け込みつつの”狂気のナチュラル”感の世界感の方が曲が引き立つと個人的には思います。
この曲は桃というより、緑の○○
この先、数年、数十年後カンパネラが消費され尽きても、この曲は評価されるべき楽曲だと思います。
シュールな調和感、この曲は食材で例えればアボガドかもしれませんね。決して万人受けでは無いけれど、ちょっとクセになる味はハマる人はその味が病みつきになる。そして、サッパリともネットリとも言い切れないその味わいは、組み合わせる食材によってまた深みを増す・・・と。まあ、このアボガド感はこの曲に限らずカンパネラ自身に通じるのかもしれませんが。
曲としては、テクノ系ラップ?になるのかもしれませんが、この曲の世界観こそが本当の意味でのトランス曲だと思います。
ということで、水曜日のカンパネラ「桃太郎」レビューでした。先々月に書いていたレビューだったのでやっとアップ出来て一安心です。
次回もお楽しみに。