アンジュルム「上手く言えない」レビュー あの大統領もロックスターも焦る お祭りカオス曲

まずはシャッフルレビュー特別編、2016年のマイベスト楽曲の第2位の発表です。

アンジュルム「次々続々」

クールPOPなダンスナンバー。

同じハロプロのモーニング娘。でいう、「LOVEマシーン」「リゾナントブルー」「One・Two・Three」辺りに位置する曲だと思います。

この楽曲は以下の記事にて、リリース時にレビュー済みで現在もほぼ同感想の為、レビューは省略します。

アンジュルム『次々続々』思い出に追い抜かれぬ為の 果敢なる奮闘曲

作詞 児玉雨子 作編曲 平田祥一郎。 来週4月27日にリリースされる、トリプルA面のシングル 表題曲。熊本県出身の新メンバー上國料萌衣が参加して初のシングル曲。 …

ィェーィ!ではなく、シャーッ!!とテンション上げたい方にオススメです。

という事で、今回はせっかくなので、同じく2016年にリリースされたアンジュルムの楽曲レビューを書きたいと思います。(この楽曲も2016年の楽曲トップ10には入っている曲です)

アンジュルム「上手く言えない」

・作詞作曲 中島卓偉 ・編曲 AKIRA

2016年10月19日発売のトリプルA面Sg「上手く言えない/愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間/忘れてあげる」より。

ハラハラするようなお祭りビート感が独特な、アッパーソング。

前作「次々続々」が数年に1度単位の怪物作だったと思うので、そもそも比べるのがナンセンスですが、やはりその後の(トリプルA面ですが)新曲で、プレッシャーはあったと思います。

結果的に「次々続々」がCLUBクール曲だとしたら、「上手く言えない」はROCKクール曲として十分に成功している曲だと思います。

ここで、PVのご紹介。

アンジュルム『上手く言えない』(ANGERME[I Can’t Describe It])(Promotion Edit)  (アンジュルム)

PVも良いですね。振り付けは、頭を抱える所は安っぽくて気になりますが、サビや間奏のプロペラ風の振り付け等、可愛クールで良いですね。個人的に本作のセンター室田推しとしては、彼女がフィーチャーされているのも嬉しいです。

一見ドラマ風ですが、それっぽいでけで特にストーリーは無いのはご愛嬌。それでも、薄味でもこうした演出がある事で、青春の気まぐれ浮つき・空回り感や、勝手に悩んだ末の開放感が映像で表現されていると思います。

10代の頃は、良くも悪くもある事ない事で騒いだり、時にはドラマや映画の主人公に憧れ妄想を膨らませて、意味もなく悲劇に陥ってみたり、突飛なことをしてみたり。

“とくに意味はない事でも、全力で挑む” そんな若さの気まぐれ感が、曲やPVとクロスしているのかもしれません。

“大統領もーアイドルもーロックスターも”辺りのCメロは各メンバーが歌詞の通りなりきって歌ってるのも面白いし、間奏に続く所も振り付け含め高揚感が凄いです。その間奏の足のステップが(狙いじゃなく)皆微妙に揃ってないのも逆にガチ・ノンストップ感があってハラハラして良いです。

ある種あのCメロと間奏の高揚感がこの曲の肝かもしれません。

クセになる曲の構成

また、この曲は構成が普通のPOPSと少し違っています。

2番Aメロ→Cメロ→間奏→(A)+ラストサビ

あれ?文字で書いたら、自分でもごく普通の流れに感じてしまいましたが、ともかくCメロの後間奏を挟んで、また一瞬Aメロ戻ってラスサビに入る構成が1曲を通して聴くと、良い意味で時間枠に違和感があってちょっとクセになります。

これも飽き難く、曲を長く聴けるポイントだと思います。

お祭りビートサウンド

この曲は“ピーヒャラピーヒャラ、ドンドコドンドコ”と、お祭りビート感のサウンドでテンション上がります。

「本当はそうじゃないのに」、「誤解されてるけど、どう言えばいのか言葉に出来無い」人間の持つ焦りや葛藤する時の感情が上手く具現化されている気がします。

歌詞はもちろんサウンドもリンクしていて、そこにピーヒャラお祭りサウンドも加わり、若干トランス状態。

この曲を状況的に表現すると、「ちょっと待った!」というピンチ的状況でも、ノンストップで動いていく中で、言葉にして表すという手段が人間の限界点を突破し、

半ばヤケクソで「もう、どうにでもな~れ!^ ^(踊り出す)」

みたいな、非常にカオスな領域の楽曲かもしれません(そこがまたクセになる所ですが)。

また、ドラムがちょっと“ドッ・ドッ・ドッ・ド・ドッ・ド”というスタッカート風縦ノリ感が強いので、曲のイメージとは違い聴いていて開放感はあまり無いですね。

一見元気な曲なのに焦燥感というか閉塞感さえ感じるサウンドですが、その分メドレーのようなCメロと、最後の大サビのフェイクの箇所は、開放感があって心地良さが引き立っていますね。

対照的な参考曲として、以前レビューでも書きましたが、同じハロプロのお祭りサウンドでも、Berryz工房のこの曲は全体から開放感が溢れるサウンドになっています。

Berryz工房「Loving you Too much」(30Sec Spot)  (Berryz工房)

タイでのヒット曲のカバーなのですが、改めてそこらのJ-POPよりJ-POPらしい曲ですね。

ちなみに、レビュー記事はこちら↓

Berryz工房「Loving you Too much」レビュー タイの ดีมาก Party Tune

「上手く言えない」と「Loving you Too much」は、お祭り風ダンスナンバーでも陰と陽な感じで、どちらも違った格好良さがありますね。

それにしてもアンジュルムは2016年は大当たりの年でしたね。「愛のため今日まで~」もN○K「みんなの○た」っぽくて佳作ですし。個人的に、スマイレージ以来数年振りにシングル2枚共買いましたが、満足度も高かったです。今後も期待できそうです。

ということで、今回は2016年のマイベスト2位のアンジュルム「次々続々」、そして「上手く言えない」のレビューでした。

もう2月になってしまいましたが、次回は第1位の発表です。