สวัสดี ครับ(こんにちは)!
シャッフル音楽レビュー第12弾。
今回選んだ曲は、こちら
Berryz工房「Loving you Too much」
Berryz工房「Loving you Too much」
2012年7月25日発売、29枚目のシングル「cha cha SING」カップリング曲。
作詞 Apisit Opasimlikit /日本語詞 つんく /Rap詞 U.M.E.D.Y. /作曲 Thana Lawasut /編曲 鈴木Daichi秀行
シングル両曲ともに、タイのアーティストのトンチャイ・メーキンタイ(Bird)のカバー。現地で大ヒットした曲のカバー。
夏の情景の中に、憧れの恋模様と葛藤を載せたお祭り系アッパーソング。(☆3.5)
Berryz工房 『Loving you Too much』 (MV) (Berryz工房)
非常にPOPでノリの良いパーティーチューンです。B面とはいえ、PVや楽曲の完成度からも実質”両A面”と言って良いと思います。
PVも程良いゆるさのサマーバケーション感とメンバーの貫禄が出ていて、楽しい気分になります。
全体的に柔らかいアジアンテイストなのも好印象ですし、メインボーカルの菅谷梨沙子・夏焼雅 嬢の濃い目のメイクもこのシングル2曲には映えてます(キャプテンも!)。
洋楽のカバー曲は、音楽業界において山ほどありますが、それだけ日本人の耳にも入りやすい曲が多いのだと思います。
しかし、アジア各国のカバーというと、洋楽に比べるとガクッと少ない印象があります。
アジア系ソングのカバー
絶対有名なものもいくつもあるのでしょうけど、考えてもすぐには浮かんできません。
何年か前に”バンナムスタイル?”というダンス系の曲はネットでも話題になりましたが(カバーとは違うか)。
本来、日本人にとって同じアジアのPOPSの方が趣向が似ているはず、という先入観がありますが、
それでもあまり日本人アーティストによるカバー曲をあまり聞きませんね。なぜだろう、発音関係ですかね?それなら日本語詞にすれば解決しますが。
よく日本の曲が逆輸入?のような形でアジア各所(地元のチャート)で、
記録的大ヒットのニュースなどは、昔からよく聞くので、好きな音楽性はそれほど違わないとは思います。
ただ単にマーケットや、版権等の流通面での問題で、カバーが少ないのかもしれません。
ただ全体的にアジア系POPSはクセが多いイメージがあるので(民族的というか)、日本人がカバーするのは難易度は高いと思います。
強いてあげれば、K-POPのダンスPOP系ジャンルは、avex系というか日本人にも割と耳馴染みもしやすいので入りやすいと思います。
(あ、そういえばDJ OZMAのシングル系は確かK POPカバーかつヒットしましたね。)
そういう意味でも、タイの大ヒット曲とはいえ、カバーでここまでJ-POPで売れ線にアレンジされているのは
なかなか、素晴らしいことだと思います。スタッフの方はこの曲どうやって、見つけてきたのだろう?
盆踊りスパイスも好印象
後半のCメロのRapパートがハルカリチックで、ちょっとぎこちない位がちょうどハマってます。
その直後に、「盆踊り」チックのフレーズが入っています。
普通だと、こういう調味料は味が濃くなりすぎて、結果としてちょっとマイナスのパターンが多いのですが。
例えば、同じハロプロのモーニング娘。「そうだ! We’re ALIVE」(2002)の間奏のコサック調のパートは、初回はインパクトありますが、何回も聞いてると調味料が効きすぎて胃もたれしてきます。
この曲の場合は見事に「お祭り感」と、日本とタイのアジア連帯感も感じ、フレーズの長さもアレンジも絶妙で、何回聞いても全然疲れないし飽きないです。
日本人なら皆が知っているであろうフレーズを、癒し懐かし・高揚・オシャレ感を効果的に抽出している、これはさりげなく凄いことだと思います。いわばカバーとサンプリングで、どちらも打率高い。
原曲「Too Much So Much Very Much」PV
ここで原曲「Too Much So Much Very Much」のオフィシャルのPVを見つけたので紹介します。
Too Much So Much Very Much (Official Music Video) (birdthongchaichannel)
今回初めて原曲を聴きPVも見て、めっちゃかっこ良くて洗練されていて、びっくりしました。
上記でBerryz版のアレンジが良いと書きましたが、これを聴いて、やっぱりカバー曲の大前提として、原曲がすごく良質なタイPOPS(T-POP?)だからこそ成立したのだと、確信できました。
あと、なんとなくイメージで原曲はもっと野暮ったくて、PVもドンタコスおじさんのようなドデカイ帽子被って、暑そうな乾いた大地でワチャワチャと盛り上がる感じかなと思っていました。
「屋外・太陽・オレンジ」だった色のイメージが実際は「クラブ・照明・モノトーンブルー」だったのが驚きです。
自分(の脳内イメージ)が遅れてるだけで、世界はどんどん洗練されてるんだなーと気づかされました。
曲のアレンジ自体も打ち込み音もしっかりしているし、このままでも日本人にも非常に聞きやすいPOPSですね。自分が知らないだけで、もっと色んな国の聞きやすいPOPSがあるのだろうなー。
タイの他にもアジア各国やインドなど行ったことのない国を勝手にイメージで、電気もあまり通ってない(イメージ)とか思ってたら、
「まだそんなこと言ってんの?アンタ遅れてるねー」と言われちゃいそうですね。インドやアジア各国も相当都会化が進んでるとよく聞きますしね。
と、そんなことをPVを見て考えてしまいました。
先入観は本質をぼかして本当のことを見失いがちだから、
ちゃんと見極めないといけませんね。自分自身に反省です。
ノリが良いので、旅行や休みの日に聞きたいですね。
ということで、タイの良質POPSとの融合
今回はBerry工房「loving you Too much」でした。
次回もお楽しみに。
ไป ล่ะ นะ ครับ (じゃまたねー)!!
コメント
「cha cha sing/Loving you too much」「アジアン セレブレイション」「ゴールデン チャイナタウン」とアジアをイメージさせるアレンジや歌詞のシングルが続いたので今後Berryz工房はこういう路線で行くのかと思っていました
東南アジアや中国から感じられる強い生命力や温度・湿度の高さがBerryz工房の世界観と良く合っていたしこういう路線で売るアイドルは他に居ないからなかなか良い目の付けどころかもと思ったんですが
一枚丸々アジアンポップスカバーのアルバムとか出してみても面白かったかもしれませんね
コメントありがとうございます。確かに、アジア色の強い曲も色々出してましたね。
>東南アジアや中国から感じられる強い生命力や温度・湿度の高さがBerryz工房の世界観と良く合っていたしこういう路線で売るアイドルは他に居ないからなかなか良い目の付けどころかもと思ったんですが
これは結構良いところを付いてると思います。曲も良質で、ももちのTVでの活躍もありつつ、事務所的にもCMやプロモ展開にも予算かけていましたし、あとはもう運的な感じですが、もうワンブレイクしていたら、より多くの人から支持されたグループになっていたかもしれませんね。そうですね、ベリーズのアクの強さでアジアンポップスカバーのアルバムも、聞いてみたかったですね。
cha cha sing/Loving you too much共にPVも作ってCMでも良く見かけましたし
リリース前年にめちゃイケでブレイクしたももちのソロ曲「ももち!許してにゃん♡体操」も収録と今思うと事務所的には結構な勝負シングルだった気がします
実際直前のシングルの倍くらい売れてその水準をずっとキープしていたので成功したと言えばしたのですがもっと大ブレイクを事務所は期待していたんでしょうね
このシングルの時は前後と比べて須藤茉麻が劇的に痩せているので事務所の人から「勝負シングルだから痩せてくれ」と頼まれてがんばったのではと邪推します
ここで事務所もメンバーも納得のブレイクを果たせば無期限活動休止もなかったかもしれないし茉麻も体形キープできていたかも・・・
こぶしファクトリーはドスコイよりもアジアンポップス路線を引き継いだ方が良かったんじゃないかなあと最近思ったりします
そうですね、曲もメンバーも気合十分の勝負作だったと思います。狙いなのは分かっていますが、「許してニャン体操」が万人受けにはいまひとつ曲調だった位で、それ以外のメディア展開等は、ハロプロにしては歴代でもTOPクラスの待遇とセンスだったと思います。
しかも、これが娘の「one two three」発売と同月の出来事ですからね。
皮肉にも娘の50枚目の衝撃作のインパクトと話題性を食い合って、割を食った部分はあるかもしれませんが。
>こぶしファクトリーはドスコイよりもアジアンポップス路線を引き継いだ方が良かったんじゃないかなあと最近思ったりします
このコメントに「まさに、それだ!!」とインスピレーションを受け、妄想がぶわっと広がり、”これがこぶしの生きる道”というコラムを書こうと思ってしまいました。^^;
つばきも日本の形式美の様な世界観のイメージもありますが、アジアという枠組みでは
こぶしのアクの強さの方がグループとしてハマりますね。メンバー補充とアジアンポップスで、ワンチャンあるかも知れないと真面目に思いました。
こぶしは継続するなら新メンバー補充&改名のアンジュルムパターンですかね
正直「こぶしファクトリー」と検索窓に打ち込むとネガティブな言葉ばかり後に出てきますから・・・
スマイレージ→アンジュルム改名もスマイレージ時代の負のイメージを無くしたかったからだと思います
ただ広瀬がリーダーとしてあまり機能しておらず団結力に欠ける印象なのが不安要素です
アンジュルムはなんだかんだで6人スマイレージの団結はしっかりしていたので大きな変化も前向きに受け入れて結果大器晩成でイメチェンに成功しましたが
そして今のこぶしに入りたがる研修生が居るかどうか・・・正直研修生自身が乗り気でも親が反対しているような気がします
カンガルみたいに実質解体→こぶし専任メンと移籍兼任メンに分けるパターンも有り得そうですね
こぶしファクトリーについてのコラムも気長にお待ちしています
たしかにこぶしのイメージは、あまり良くないかもしれません。でも、良い曲も沢山あるので、つばきの今後2、3年の衰退の様子を見て、合併などもお互いの財産を生かせるのでありなのかなと思います(つばきファンからは歓迎されないかもしれませんが)
あとはそうですねコメントにあるように、今の事務所の考え方だと、カントリーの様に、こぶしの主力メンバーは兼任の話が出てくるかもしれません。
今の5人でも事務所のやる気次第では、続けられるかもしれませんが、やはり℃-uteの結果的に5人になったのと、こぶしの5人になったのでは背景や重みが違いますからね。
続けるならば、追加、合併、移籍のどれかは必須でしょうね。メンバーが変化を拒めば、解散もあり得ると思います。とりあえず本人たちや、ファンの方も前向きになれる展開を期待ですね。
こぶしコラムも今回はまだ書くまでは手をつけなかったので、いつか機会があった時まで気長にお待ちください^^