シャッフルレビュー第59弾、
今回選んだのはこの曲です。
世界中でたったひとり、無敵の前向きさ
hitomi「CANDY GIRL」
1995年4月21日発売の彼女最大セールスを誇るSg曲。日本コダック「スナップキッズEX」CM曲。
・作詞 hitomi ・作曲 小室哲哉
軽快なサウンドと、明るく前向きな歌詞が印象的なアッパーソング。流れるようなBメロも秀逸。
どこのスーパー!?パチ屋!?なバブル全開のイントロ、ちょっと煩い位なんですが
3週位巡って来ると、その賑やかさが非常に心地良い。
若者の根拠無き無敵感が出ていると思います。
彼女の曲に限らずですが、avex系のアーティストは当時テープやMDに録音して聴くと、音量レベルが高くて、その度にプレーヤーでボリュームを下げたりで面倒だった印象があります。
男顔と内田有紀
この時期の骨太肉厚感と男顔ビジュアルが、初期型hitomiの魅力ですね。
ひとつ前のSg「WE ARE”LONELY GIRL”」もそうでしたが、ちょいハスキーなところや、発声の雰囲気?など、この頃の歌声は内田有紀にが似ているなと感じていました。両者好きな方は、同意してもらえるはず。
このSgも内田の「Only You」と発売日が一緒で、TKも(あの二人似てる?という話題性も)狙ってたかもしれません。後の「YOU ARE THE ONE」では、出頭のAメロを2人が続けて歌唱しているのもニヤリ。
PVは2番が好きですね。1番は注文通りに抑えときましたって感じで
2番はシンプルだし多少雑な部分もあるけど、監督の自由に作れた感が出ていて好きですね。まあ円形の輪っかに寝転んでる図(後の浜崎あゆみ「Kanariya」スタイル)が好きなのも大きいですが。
今夏にタワレコ限定で発売されたコンピ『Lucky Peko’s J-POP COLLECTION』、不二家のペコちゃんがイメージキャラクターで、ジャケットにもなってるのですが、1曲目がこの「CANDY GIRL」で、直球なんだけど、似合っていて微笑ましいと思いました。
ダークなジャケ写
リリース当時も、CM等で聴いて曲は気に入ってはいましたが、CDコーナーでSgを手に取っては買う気が無くなった記憶が。明るい曲調に反して、ネガ反転した様な、病的な感じ。
明るいように見えて、心の内面の闇を表現したのかもしれないが、それならせめてジャケット表は明るく、裏面は暗くにすれば、良かったはず。
大げさじゃなくて、買うかどうか迷っている層(浮動票セールス)を2割くらい減らしてしまったと思います。勿体無い。
そんなわけで「下着×ホラー」なジャケが受け入れられず、「ジャケ買い」ならぬ「ジャケBye(バイ)」しました。
今でこそ、CDを買っても一度データを取り込んでしまったら、放置状態のパターンが多いと思います。当時は、勝った後(テープに録音した後)も、やはりCDのボタン一つで頭出しやリピート出来る利便性もあったので、その度にCDを探して取り出し、入れ替えて~を繰り返す事も多かったと思います。
つまり、ジャケットも何度も顔を合わせる存在な訳(大げさに言えば一種のインテリア)で、そこによからぬデザインのジャケットのCDを持つ事は、避けたかったのです。
同じくで言うと、米米CLUBの「アブラカダブラ」も欲しかったが、インパクト強すぎるジャケを手元に置いておくのが、どうにも許せなくてジャケByeした記憶が。
あとジャケではないですが、公式のhitomiのこの曲のPVのサムネ画像が酷くて驚きました。悪意を込めたのなら成功していますが、スタッフの方も何も思わなかったのだろうか・・・。(2パターンあるようで、上半身Verではなく、白目顔ドアップの方です)ファンの人は見ない方が良いです^^;
CANDY チルドレン達 (カバー/派生作品 集)
この曲の色んなVerを探ってみます、AL『GO TO THE TOP』ではAL Verみたいですが、手元に音源がないためここではスルーします。
この曲は02年の『SELF PORTLAIT』にてセルフカバーされた、「CANDY GIRL (SELF PORTRAIT version)」は、初めに聴いたときには派手なバンドアレンジに、正直「うわっ、ハズレだ・・・」と思ってしまったのですが、聴き込むほど受け入れられ、結果的に大好きなアレンジですね。ライブや生演奏にも映えるサウンドです。
他にもこんな、カバーも発見したので紹介します。
リメイクカバー
2011年の楽曲ですが、
miniの「CANDY GIRL 2011」です。
mini / CANDY GIRL 2011 (avex)
正確にはリメイクカバーらしいです。今回たぶん初めてこの曲を知りました。
EDMへの過渡期のトランス末期感がありますが、正直音がジャラジャラし過ぎて聞きづらいのが勿体無いかなと思いました。
カバーとサンプリングの中間のようで個性もあって、狙いは良いと思うんですけどね。
MAXとのガールズバンドで、アンサーソング
なんと2013年のMAXとのコラボ楽曲まで発見しました。
公式コピーによると『hitomiとMAXがセクシーガールズバンドを結成したスペシャルコラボ!!大ヒット曲「CANDY GIRL」のアンサーソングでアラフォーの心境を歌った楽曲!』
らしいです。では、鈴木おさむ氏がプロデュースされたというPVを紹介します。
hitomi / バラユメ collaboration with MAX (avex)
hitomi(ボーカル)、NANA(ギター)、MINA(ベース)、LINA(ドラム)のバンドらしいです。
両者共に好きでしたが、5年前のこのコラボは初めて知りました。
PVを見ている内に、そういえば不思議な雰囲気の深夜番組で共演(レギュラー?)していたのを思い出しました。
少し調べたらテレ朝の『ガールズトーク薔薇組』という番組発祥のコラボみたいですね。20歳目前の心境を現した「CANDY GIRL」へのアンサーソングとしてアラフォーの心境を表したのがこの「バラユメ」らしいです。
この曲は配信限定リリースだったということで、だから知らなかったのかと腑に落ちました。
リバイバルカバー
そして、ここでさらにもう一つ
これも偶然発見したのですが、8月に配信されたばかりの、avex新世代アーティストによる90年代のリバイバルコンピ(配信限定)『90S & NEW REVIVAL』にもこの「CANDY GIRL」が面白い形でカバーされています。
新旧PVを並べたトレーラーがあったので紹介します。hitomi意外にもtrf、globe等出てきます。
『90S & NEW REVIVAL』 / ORIGINAL & NEW REVIVAL SPOT
コメント
元々hitomiはCANDY GIRLでデビューするはずだったとも言われています
hitomiのデビュー前後に小室がラジオでCANDY GIRLの音源を流したそうです
デビュー曲のLet’s Play Winterは歌があまりにおぼつかないので結果的に歌声がある程度しっかりしてからリリースして正解でしたね
avexのYouTube公式チャンネルは情報の記載がめちゃくちゃだったりするので期待してはいけません(-_-;)
ジャケ写は初めて見ましたがこれは確かに買うのをためらってしまいますね
他のCDから目立つように工夫したのがかえって裏目に出たという印象です
自作詞の女性アーティストはhitomi以前にも居ましたがZARDや渡辺美里などと比べてよりアイドル性が高くダンスミュージックの要素が強かったのが当時のhitomiの独自性でしたね
これがそのまま浜崎あゆみにスライドしてavexの大躍進につながるのでhitomiのavexへの貢献度も地味に高いと思います
ちょうど野猿の成功がEXILEプロジェクトのメガヒットに繋がるように・・・とhitomiと野猿を同列に語るとhitomiに怒られそうですが(;^_^A
>元々hitomiはCANDY GIRLでデビューするはずだったとも言われています
>デビュー曲のLet’s Play Winterは歌があまりにおぼつかないので結果的に歌声が
ある程度しっかりしてからリリースして正解でしたね
コメントありがとうございます。デビュー曲候補だったんですね、確かに2曲目までは歌声やコーラス?にゆるさも出ていて、ある意味クセになりますが、こなれてきた3曲目(TKのよく言う勝負の3作目)で良かったと思います。リリースに至るまで何度も、アレンジし直されたようなので、曲の完成度にも納得です。だからこそ、余計にその勝負作にあのジャケットを持ってくるのが冒険的すぎたか。
>avexのYouTube公式チャンネルは情報の記載がめちゃくちゃだったりするので期待してはいけません(-_-;)
そうなんですね。そういえばサムネの件ですが、youtube上で検索するワードによって?この曲のサムネが2パターン出てくるようなんですね。「赤ミニスカから上半身も写ってるVer」(これは問題ない)と、「半目というか白目を剥いているような顔のドアップVer」(こっちが、記事で突っ込んだ方です)。再生回数も同じなので、同一動画のはずですが、複数サムネなんてあるんですね。どっちみち、白目Verは止めてほしいですが^^;
>ジャケ写は初めて見ましたがこれは確かに買うのをためらってしまいますね
個性はあるんですけどね、正統派の表ジャケと、裏ジャケにアレだったら、ジャケット的にも深いメッセージ性が有って、良かったんですけどね。
>野猿の成功がEXILEプロジェクトのメガヒットに繋がるように・・・
なるほどavex的には野猿での動向が上手くEXILEへと繋がって行ったんですね。今まで気づきませんでしたが、両者を比べてみると妙に腑に落ちました。
そうですね、同じようにhitomiでの反省点や成功談は、浜崎の売り出し方に大きな影響があったと思うので、自分もavexへの貢献度は高いと思ってます。
(上役の〇人との噂もありましたが)こういう点もあったから、活動後期はセールスの割に、自主レーベル設立など待遇も良く、つい最近まで細々とでも新作も出すなど、配慮されていたのかもしれませんね。