シャッフルレビュー第63弾、今回はこの曲。
倖田來未「ミルクティー」
作詞作曲 倖田來未
2006年12月20日発売のAL『Black Cherry』収録曲。
倖田來未による初の作曲作品。日だまりに照らされつつ
恋人同士の甘い空間が、爽やかなミディアムサウンドで彩られています。(☆3.2)
詩の内容は、乙女チックというか、イチャイチャで可愛らしい世界観です。
「歌では力強いイメージが多いけど、プライベートでは可愛らしい”くーちゃん“になる」的な事を、当時本人が様々な場で語っていたと思います。
この曲の世界観は、まさにそんな”くーちゃん“が全開の世界観の曲だと思います。
可愛らしさの中にも「お昼寝をしてあなたと 未来の寝言 言うの」なんて、光るセリフもあったりします。
譜割りも洋楽的というか、独特で面白いです。
タイトルも詩も「ミルクティー」ですが、サビのフェイクやコーラスの雰囲気、爽やかでゆったりとした感じが”ネスカ○ェ”のCM曲の様で、この曲を聴くと「コーヒー」が思い浮かびます。
そんな小洒落たフェイクやコーラスも重要なパートとして担っており、歌詞カードで見るのと曲を聞くのとでは印象がまた違うと思います。
これらが約2分半というコンパクトな長さに、ギュッと濃縮されていて
完成度というか、充実度(この表現の方がしっくり来る)が非常に高い楽曲です。
倖田來未の初作曲という事で、勿論他のクリエーターの方のアドバイスや、アレンジの効果も大きいと思いますが、無駄のない良い楽曲だと思います。
個人的には、この曲が収録されているAL『Black Cherry』が彼女のALで一番好きで思い入れもあります。
既存SgA面も多数収録されていますが、Al曲も良曲揃いで、同じavexでいう、浜崎あゆみの『LOVEppears』みたいな感じですかね。
この曲はALで15曲目で、今回気づいたのですが、
自分の購入した”DVD付き限定版”の16~18曲目はボーナストラック扱いで、
CDのみの通常盤は全15曲で「ミルクティー」がラスト曲なんですね。
締め曲の印象が全く無かったので、結構驚きました。
そう考えると、ALラストでプライベートながらに「ここは わたしと あなたの お城」と綴られる歌詞も、また味わい深く聞けるかもと思いました。
「ミルクティー」イメージイラスト
今回は、この曲をイメージしてジャケットを描いてみました。
こちらです。
そのまんま、ミルクティーの様に 柔らかく、優しくラテなイメージで描きました。
ミルクティー感は薄いものの、ピンク/パープル系のゼブラっぽい感じも彼女っぽいかなと。
早いもので今年も年末ですが、この曲は寒い時期にピッタリですね。
ということで、今回は倖田來未「ミルクティー」の楽曲レビューでした。
次回もお楽しみに。
コメント
Black Cherryリリースの2006年の倖田來未は女性ソロ歌手としてトップに立ったと言っても過言ではなくそんな無敵感覚が曲から感じられるような気がします
王者の余裕がないと多分こういう曲を発表できないんじゃないかなと思いました
2006年に倖田來未より売れたシングルを発表したのは沢尻エリカ(Kaoru Amane名義)のみで女優が本業でCDリリースは散発的ですから対抗馬には成り得ないでしょう
アルバムは大量リリースのシングル収録のベストが170万枚以上の大ヒットで女性トップ、Black Cherryは集計は翌年ですがオリジナルアルバム最大ヒットにしてオリアル唯一のミリオンですね
翌年以降に安室が再ブレイクを本格化させ、失言騒動があり・・・と状況が変わって女帝オーラは消えてしまうのですがこの年の彼女の輝きは改めて凄かったなとエントリーを読んで思い出しました
>王者の余裕がないと多分こういう曲を発表できないんじゃないかなと思いました
コメントありがとうございます。なるほどなと思いました。今まで考えてませんでしたが、
確かにアルバムラスト曲には多い、浜崎の「Who…」の様なファンに向けてもメッセージ性の強い曲や、
または格好良い曲でクールに締めるのでもなく、こんなにもプライベート感も強い「自分」「自分」を主張して終われるのは
匿名さんのコメントの通りだなと思いました。
確かに次の『Kingdom』でのアクシデントが、結果的に大きな分岐点になってしまいましたね。
勿論その後も、今に至るまで多彩な活動をされる訳ですが「天下取り!」みたいな感じとは、ちょっと違うステージに進んだという印象です。
今でもコンスタントに作品を発表し、高い歌唱力を維持しているのは凄いなと思いますし、今後の彼女も楽しみですね。
↑ちょっと説明不足が気になったので前コメントに文章追加しておきます
>2006年に「女性ソロ歌手で」倖田來未より売れたシングルを発表したのは~
※返信不要です。お手数おかけしました
コメント内容にご賛同いただきありがとうございました