2017年も残り僅か!シャッフルレビュー第49弾、今回はこの曲。
島谷ひとみ「追憶+LOVE LETTER」
・作詞 kenko-p ・作編曲 中野雄太
2004年9月1日発売4thAL『追憶+LOVE LETTTER』表題曲。
KDDI「PLAY MUSIC! PLAY au!」CMソング。
あなたへの想いを時を越えて綴る、近未来のリズミカルなミディアムPOPS
島谷ひとみ / 「追憶+LOVE LETTER」【OFFICIAL MV FULL SIZE】 (avex)
サウンドメイクが本当に素晴らしい。EDMも好きですが、こういう生命力と近未来感が融合したダンスMix、最高過ぎますね。
生音と打ち込み、両者の最高度での共鳴というか。
アジアンサウンドのNatureスパイスも抜群で、デイズニーランドのアドベンチャーランドにも似合いそうです。
バラードでもなく、ダンスナンバーでもない、明るすぎず重すぎず。この絶妙な世界観、楽曲としての深みもあるので大好きです。
PVもシーンによりカラフルではありますが彩度が控えめなので、ギラつき過ぎずに、優しい雰囲気ですね。
さすがに、ケータイ(当時実際にCMタイアップされていた最新機種ですが)は少しだけ年代は感じますが、それは仕方ないし、そんな後年を想定してか、あの ゴツめエメラルドのブレスレット が中和してくれてそこまで悪目立ちはしていません。
儚く輝く世界観
“追憶”とタイトルにある様に、あなたへの想いを優しく綴る詩は、少しだけ重めの箇所もあるのですが、暗い訳でも 昔を惜しんでばかりという訳でもありません。
追憶であり、LOVE LETTERでもあるが、悲しい・切ないというよりもあの頃の僕らの未来が、もしかしたらこの先でまた出会えるかもしれない的なニュアンスかと。
人に馬鹿にされてしまうかもしれないけど、今でもそんな”儚い”世界に夢や希望を垣間見ては勇気を沸き起こす主人公という印象です。
歌詞であるように”儚い僕の fantasy”というフレーズがまさにこの曲の世界を体現していると思います。
アレンジや音色、PVの色使いもPOPなので曲のイメージも華やか寄りで、日常的に聴けるPOPSバランスになっています。
ボイスエフェクトの使い方もセンスがあるし、(その分制作費が掛けられているのでしょぷが)全体的に洗練されている楽曲だと思います。
「アンジェラス」との連動PV
ちなみにこの曲のPVは、女スナイパーのドラマシーンから始まるのですが、ALの先行Sg「ANGELUS -アンジェラス-」(2004)のPVからの続きになっているのです。
ただ、2作連動PVとは言っても、ストーリーも取って付けた様な物なので、まあファンサービスの範囲ですが気になった方はこちらのPVもどうぞ。
島谷ひとみ / 「ANGELUS -アンジェラス-」【OFFICIAL MV FULL SIZE】 (avex)
アンジェラスは彼女にしては珍しくガッツリダンス系で佳作ですが、リリースポジション的に 如何せん前年度の「Perseus -ペルセウス-」(2003)と比べてしまうと、型落ち感は否めないところ。やはり彼女のサウンドはエスニック系よりアジア系サウンドの方が音・ビジュアル面でも映える気はします。
PVに関しては特撮アクション系で映像も綺麗な「アンジェラス」の方が好きですが。
さて、話は「追憶+LOVE LETTER」に戻ります。
個人的に当時、auのCMで初めて聴いたときに、かなり衝撃を受けてパワーを貰いました。
個人的に2004年楽曲の年間ベスト3が、中島美嘉「火の鳥」、後浦なつみ「LOVE LIKE CRAZY」と来てこの曲が1位で好きでした。
同じく今年レビューを書いた、オノアヤコ「Jericho」も共通した和の部分というか追憶感があります。
この曲ではダンスPOP寄りに、「Jericho」ではより深くディープな世界に沈ませたという
表現/魅せ方の違いなだけで、根底に有る生命力・テーマの部分では似ていると思います。
気になった方はチェックしてみて下さいね。こちらは、ガッツリバラードで、温度感も違いますがゾクッと痺れるハズ。
オノ・アヤコ「Jericho」阿久悠が映す 愛しい記憶をたどる旅
ちなみに、この「追憶+LOVE LETTER」は2005年2月にはPOPSとCLASSICの融合をコンセプトにした『cross over』というALにてリアレンジされ、バラードにて収録されています。
雰囲気は違うので、違う角度で聴けます。玄人向けではありますが機会があれば。
という事で、
2015年 MISIA「果てなく続くストーリー」、2016年 Def Tech「The Day Dream」
に引き続き、今回は島谷ひとみ「追憶+LOVE LETTER」が2017年ラストのシャッフルレビューとなります。
楽曲により、”いいね”や、ピックアップしてくれる方が徐々にですが増えて来てくれて嬉しい1年でした。ありがとうございました。これを励みに来年も頑張ります。
来年も皆さんと共に素晴らしい音楽を再確認したり、出会い共鳴出来ますように!!
良いお年を!