中島美嘉「WILL」レビュー 記憶を星座に はじめよう天体観測

ちょっとマニアックな音楽レビュー第27弾。

今回選んだ曲はこちら

中島美嘉「WILL」

・作詞 秋元康 ・作曲 川口大輔 ・編曲 冨田恵一

2002年8月7日発売。5枚目のシングル。

フジテレビ系ドラマ「天体観測」主題歌

『眼を閉じて見る夢よりも目を開きながら』と、幽遊白書的なフレーズも印象に残る、切ないバラード曲。

中島美嘉『【HD】WILL( ショートver.)』(中島美嘉 Official YouTube Channel)

 

ドラマの構想元にもなったBUMP OF CHIKENの「天体観測」OPでSE的に少し流れるだけだったので(劇中もイントロキャッチでは使用されてたかも)、このED曲の印象の方が強い方も多いと思います。

天下のコッテリ秋元先生の詩は安定の良さですが、やはりこの曲の肝は、サビの“WOW WOW”のフレーズ。このフレーズがこの曲の評価に繋がっていると思っています。歌というより”嘆き吐息感”たっぷりの彼女の声が、最大限に生きていますね。このフレーズがないと、かなり平坦で地味な印象になってしまいます。

ドラマのEDで小西真奈美が駅のホームで時間を気にしながら待っているシーンに、このフレーズが合わさって「若者の嘆き」を感じて印象に残っています。

当時、作者である川口大輔氏のCDも買い、この曲のセルフカバーも聞きました。歌唱力の高さは感じましたが、多少不安定でも彼女の歌の方が魅力を感じました。

この曲の涼しさを感じるPVの世界観好きです。褒め言葉ですが裏テーマは「肝試し」かもしれません。死後の世界のような雰囲気もあります。

「HEAVEN ON EARTH」のショートver時の“コレじゃない寸止め感”があったので、今回も少し不安でした。

参考記事:中島美嘉『HEAVEN ON EARTH』レビュー 信じることは ある種危険な賭け

でも今回の切り方だったら、リリース当時にPV集の『FILM LOUTUS』(II)をヘビロテしてた自分でも大納得です。

この後の、〇クザ風や万華鏡シーンもそれはそれで良いですが。この(アルバムSPOTでも使用されていた)流水を潜って彼女に近づいていくショットで終わる1番までが、このPVの美味しいとこが詰まってる気がします。

他のPVだと後半に見所が多いパターンが多いのでショートVerは残念ですが、この曲に関してはショートVerでもあまり損した気分にならない珍しい例ですね。

この動画で1番サビが終わってCメロに入る流れでフェードアウトしたので気がつきましたが、このPVってもともとフル尺じゃなかったんですね。

先にも書いたように、当時DVDでも数え切れないほど観ていたのにこの十数年気がつかなかったです。思い返せば2番の映像見た覚えがありません。PVの構成が、すごく自然に描写されていたので違和感ありませんでした。

また、2月24日に発売されるトリビュートアルバムではJUJUさんがこの曲をカバーしていますね。

他にもHYDEさんの「GLAMOROUS SKY [ENGLISH VER]」セルフカバーも話題ですが、amazomで試聴してみた感じだとAimerさんの「ORION」、グループ魂の「一番奇麗な私を」(フォークかっ!このアレンジ嫌いじゃない)が気になります。

ということで、PVの話題が多くなってしまいましたが、今回は中島美嘉「WILL」でした。

次回もお楽しみに。 

コメント

  1. 匿名 より:

    馬渡松子のデイドリームジェネレーションを引っ張ってくるのは予想外でした笑
    ♪瞳を開けて見る夢だけ強く抱きしめているよ♪とかのアレですよね
    秋元康氏の作詞ですからもしかしたらネタ元かも・・・
    初期の中島美嘉は蓮の花がイメージフラワーだったこともあり不健康なほど華奢なこともあり確かに強く彼岸のイメージを感じます
    それは売り出す側の狙いでもあったのかなと思います
    今も不健康なほど華奢ですが死後の世界のような雰囲気はこの頃の方が強いですね
    年齢を重ねれば重ねるほど深みを増す歌だと思うので今後も中島美嘉には歌い続けて欲しい歌です
    オリジナルではまだ10代でどんどん伸び盛りの時期だったので挫折感よりもやる気にみなぎっていてちょっと歌詞の世界観とズレを感じるんですよね

    • tona より:

      コメントありがとうございます。
      >馬渡松子のデイドリームジェネレーションを引っ張ってくるのは予想外でした笑

      そうです、自然と馬渡さんのフレーズが頭をよぎりました。^^

      >年齢を重ねれば重ねるほど深みを増す歌だと思うので今後も中島美嘉には歌い続けて欲しい歌です

      それを聞いてバラードだからかなと思いましたが、曲調もあると思いますが、言われてみたら、確かに”あの頃って僕たちは~”、”あれから僕はいくつの~”と歌詞の内容的にも年を重ねれば重ねるほど、歌に乗る感情は厚く深くなりそうな曲ですね。

      匿名さんの言うように挫折感においても、若い頃の単にフレーズ(歌詞)としての挫折感から、身を伴った本物の挫折感を表現できるようになりますし。
      リリース後も、成長し続ける/伸び代のある曲ってすごく良いですね。

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