RIP SLYME「one」レビュー それぞれのLifeとStyleで。等身大より 地ベタリアンセム

2018年も残りわずか。シャッフルレビュー第65弾、

今回はこの曲。

RIP SLYME「one」

・作詞 RYO-Z、ILMARI、PES、SU ・作曲 PES

2001年10月11日発売の3枚目のSg。

いつでも、それぞれの”Life”と”Style”を胸にいこうと声かける

メッセージ性も高いミディアム曲。

RIP SLYME – One (Warner Music Japan)

個人的にはSg盤の発売当時、ラジオでPushされていて、聴いてすぐ好きになりましたね。

歌詞の方向性やメッセージ性は「君の世界はひっつだけ 君は世界一人だけ」等

表現の仕方によっては「ピースフルな歌(苦笑)」にもなりそうなところなんですが、

そこは彼ら自身が一番把握しているところでもあり、

ある種の儚さや危うさを感じるschool系トラック、

5人それぞれが書くことで、程よい乱雑感を備えて まとまった詩(リリック)、

そこに気張らない歌唱スタイル(サウンド、ビジュアル共に)がハマっていて、

最終的に、ラフで日常的な重量感になっているのが良いと思います。

若者を惹き込む ワードセンス

繰り返されるサビの歌詞のワードセンスも素晴らしいと思います。

それまでのJーPOPの歌詞のイメージで、分かりやすく言葉を当てはめると

「それぞれひとつの道、それぞれが選んだdream

それぞれひとつの希望 ひとつの未来に 進め」

みたいなイメージです。

それがRIP SLYMEというフィルターを通すと

「それぞれひとつのlife それぞれが選んだstyle

それぞれひとつのlife ひとつの愛をyeah yeah」

という”ラフ格好良い”世界観に。

これまでの道や希望、夢などに収まりがちだったフレーズを

“life”や”style”というスマートな言葉に置き換えたのは

世間にとっても軽くセンセーショナルだったかもしれません。

そんなカッコイイ事を言いつつも、締めが「ひとつの愛をyeah yeah」の”イェィ イェー”が、凄い破壊力です。

この飾らなさが、脱力する事により生み出すパワーを最大限に生み出していると思います。

そういう意味でも、小洒落てスマートなセンスも持ちつつも

飾らない感じが、等身大・・・いやむしろ ジベタリアン(※)の距離感をも備えて

若者達に共感を生んだのかもしれません。

※(当時地面に座る若者がこう呼ばれていた)

意味深なPVラストのSuと、今後の彼ら

2018年10月、RIP SLYMEは活動休止を発表しました。

Suさんのプライベートの影響が大きい様ですが、

皮肉にも、この曲のPVのラストでSuが、鼻クソ飛ばすシーンがあるのですが、

そこで「HE CANNOT BE THE MEMBER OF RIP SLYME」の字幕が出ます。

2001年の曲ですしニュアンスは違いますが、結果的にそうなってしまって、

2018年の彼(等)を暗示しているようで印象に残りました。

ただ、彼らは5人での活動は一旦解消して、新しい形での活動を探している様ですので

かつて、この曲で多くのリスナーにそれぞれの”life“と”style“でと、後押ししてくれた様に

今度は、変わりゆく彼ら自身の”ひとつの愛“の形を、応援したいですね。

という事で、今回はRIP SLYME「one」楽曲レビューでした。

今回で、2018年最後の更新となります。平成最後の年収め・・・

ちなみに、これまでの年収め曲をまとめると

去年は、島谷ひとみ「追憶+LOVE LETTER」

一昨年は、Def Tech「The Day Dream」

3年前は MISIA「果てなく続くストーリー」

でした。

2018年はサイトとしては、コメントを貰えるようになった事が一番嬉しかった事です。続けてきて良かったと思えました。

2019年も色々な楽曲や作品に触れて、それを一人でも多くの人と共有出来たら良いなと思います。

それでは、皆さん良いお年を。

コメント

  1. 匿名 より:

    これが最大ヒットシングルだったんですね、それも頷ける普遍性の高い名曲だと思います
    One→FUNKASTIC→楽園ベイベーの流れは凄かったなと思い出しました
    当時のクラスの男子はこぞってカラオケで楽園ベイベーを歌っていた気がします

    Oneはマーメイドとか惑星とか非日常な単語が突然出てくるバランス感覚がいいですね、ちょっと重たい世界観をファンタジックな語彙が上手い事中和してくれてる気がします

    今年も管理人様の文章に楽しませていただきました
    改めまして、良いお年を

    • tona より:

      >One→FUNKASTIC→楽園ベイベーの流れは凄かったなと思い出しました

      コメントありがとうございます。今年も宜しくお願いします。^^
      この記事を書くまで、この辺りのSgの流れを完全にチグハグに記憶していました。
      確かに、この流れは勢いがありますね。
      また意識してませんでしたが、そうした非日常な単語もさりげなく
      サラッと使われててお洒落ですね。仰るように、バランス感覚(センス)が良いのでしょうね。。
      この曲は、今後もグループの形や世代も変えても、色々な人に歌われ愛される曲だなと思います。

  2. 匿名 より:

    遅ればせながら明けましておめでとうございます
    今年もよろしくお願いします

    2001年から2002年にかけては
    One/RIP SLYME(2001年10月11日 32.5万枚)
    クリスマスイブRap/KICK THE CAN CREW(2001年11月7日 30.5万枚)
    トモダチ/ケツメイシ(2002年2月20日 24.9万枚)
    などとラップ系男性ユニットが続々ブレイクした時期だったなあと懐かしく思い出しました
    ハロプロなんかもこの時期やたらとシングルでラップしてた記憶があります

    RIP SLYMEの活動休止はこのエントリーで初めて知りました
    まだ明確に解散とは発表されていないようですがこういう形で思い出のあるグループがいったん終わりを迎えてしまうのは寂しいものです

    • tona より:

      SOUL’d OUT等もこの年でしたね。第〇次Jラップブームの様な物が来てたのかもしれませんね。三木道三(これはレゲエか)がチャートを圧巻してたのも2001年でした。

      >まだ明確に解散とは発表されていないようです

      ニュース記事での印象のまま書いてしまいましたが、
      再確認したらご指摘の様に「解散」では無く「活動休止」でしたね。
      記事内の表現を修正しました。ご指摘ありがとうございます。
      この2つの意味合いは全然違いますからね。
      記事を読まれた方々に、お詫び申し上げます。m(_ _)m

  3. 匿名 より:

    SOUL’d OUTは2003年1月にメジャーデビューですよ~
    (2002年11月に自主制作のインディーズCDを出していたそうですが)
    シングルは最大ヒットの2ndでも10万枚に届かなかったようですが
    1stアルバムが2003年の年間チャートで37位(32.1万枚)、
    2ndアルバムが2005年の年間チャートで56位(25.0万枚)とアルバムアーティストだったんですね
    まさしく唯一無二の音楽性だったと思うのですが2014年に惜しまれつつも解散してしまいました
    女性芸人の椿鬼奴が「To All Tha Dreamers」が大好きらしく彼女がカラオケで歌う動画がネットに上がっていますがめちゃくちゃ複雑かつ難解なラップベースのこの曲をフルでほぼノーミスで歌いこなす姿は死ぬほど笑えると同時になんか感動します(笑)

    • tona より:

      >SOUL’d OUTは2003年1月にメジャーデビューですよ~

      ご指摘ありがとうございます、そうでした2003年でした。
      RIPのSg順番の件といい、記憶違いが多発してます^^;

      鬼奴さんのモノマネ、何度かTVで見た事あります。
      「To ALL~」というチョイスも絶妙ですね。
      かなりPOPだけど、歌うのはかなり難しい曲で。
      字面を見るだけでまた見たくなってきます。^^